今さら「ベルサイユのばら」にはまる…2


今さらシリーズ(いつシリーズに?)まだまだ続く「ベルサイユのばら」…;
原作、アニメに引き続き「宝塚版ベルサイユのばら」も観ちゃったわよ!;
次は
「モモグレ」ね!(←買う気か…?;)
いや、レンタル屋さんでDVDを試しに探してみたらありましたのよ!
「宝塚版ベルサイユのばら(オスカルとアンドレ編)」が!
さすがT●●TAYAだな…即効、借りましたさ…;
私は「女性に憧れる」って感情はないので、宝塚とはいえあくまで普通の劇を鑑賞するという感
覚で観ました。あんまり「女性だけの劇団」って意識はないな〜華やかとは思うけど。
実は先日、宝塚の劇を初観賞する機会があったんです(「ベルばら」じゃないけど)
いや〜すごかったです。隅から隅まで…手抜きなし!男役トップスターの半端ないオーラはゴイ
ス!「キャー」ってなる気持ちは分からんけどね(^^;)はまる人は、はまるんだろうな〜
完璧にその世界を創りあげている、という点ではディズニーランドに匹敵するかもしれません
(←本当か?)
結論から言うと、個人的には「アニメベルばら」より「宝塚ベルばら」の方が良く出来ていたと
思います(脚本が優れてた。もちろんアニメの方がいい、という方もいるでしょう。あくまで個
人的意見)
原作のストーリーを上手くまとめてて、知らない人でも分かるようになってました。そりゃあ、
宝塚ならではの大袈裟な演出はありましたが、「ベルばら」の良いところはちゃんと押さえてま
した。
なんといっても、
アンドレが毒を盛ってオスカルを殺そうとする場面があるんだもん!
さすが宝塚スタッフ!乙女心が分かってらっしゃる!
アニメスタッフは見習いたまえ!(←何様;)
「ベルサイユのばら」はオスカルという、女性でありながら女性の制約に縛られない主人公だっ
たからこそ、人々を魅了したのです。女性の解放の象徴であり、規制概念を覆した作品であった
のです。
が、「アニメベルばら」は、あくまで男性からの視線で物語を語っていたようなところがある。
主人公のオスカルが突き抜けてなかったんだよね〜;制作スタッフが男性だったからかもね…
その大切なところが見誤ってたから、ちょっとレベルの低い出来になったんだと思います(事実、
視聴率はふるわなかったみたいだし)
「宝塚ベルばら」はファンにとって何がツボなのか分かっていた。だから受けたんでしょうね〜
が、違和感を覚えたのは、劇が終わってから主演者達のダンスシーンかな。
多分、いつもなら、その劇の主役とヒロインがペアで踊るんでしょうが、「ベルばら」の場合、
どちらも男役だから絵的につらい;その二人でペアで踊る訳にはいかないから、オスカル役の方
とマリー・アントワネット役の方が踊るんですよね〜;う〜ん;
そうそう、図書館で「ベルサイユのばら大辞典」とか「ベルサイユのばら謎と真実」などの本も
借りてみましたv(表紙が池田理代子さんの絵だったから、ちょっと恥ずかしかった;)
作者の池田理代子さんのインタビューとか、ストーリーやキャラの裏設定、なんかも書いてあっ
ておもしろかった。
その本で知ったんですが、実写の「ベルサイユのばら」があったんですね!レディ・オスカル…;
ちゃんとフランス人の役者を起用したみたいで。評判を探ってみると…あんまり、よろしくない
ようで…;そうだよな〜;無理だよね〜;
某男友達が、外国人キャストによる実写版「ガンダム」観たことあるって話してたけど、感想聞
いたら「あごの割れたシャアなんか観たくなかった…」と言ってたもんな〜;
実写「ベルサイユのばら」も、キャストの写真が載ってたけど、オスカルは完全に綺麗な女性で
した…それだけで失敗だろう…;
気づけよ実写スタッフ!誰か止めてやれよ;
池田理代子さんによる、連載当時のお話とかおもしろかったです。
連載する前は、「歴史もの」ということでみんなに反対されたとか。「女子供は歴史ものが分か
らない」とか言われて余計腹がたったそうです。
「今まで歴史ものがあたらなかったのは、おもしろくなかったからだ。おもしろかったら大丈夫」
と主張して
「アンケートで評判とれたら連載してもいいけど、ランクが落ちたら即刻打ち切り」
なんて条件で連載がスタートしたらしいです。まさしく、四面楚歌に背水の陣;ひえ〜;度胸あり
ますね〜;それとも「絶対いける!」て確信があったんでしょうか?
その通りだったですけどね(^^v)
超嬉しかったのが、私の妄想が当たっていた事ですv
オスカルとアンドレが初めて夜を共にする時、アンドレがオスカルに「怖くないから…」って言
うのですが、これ読んで
「アンドレ…お前初めてじゃないな(ニヤリ)」などと勝手に妄想して
いたのですが、作者さんもそれを意識していれた台詞だったらしいです。やっぱりね〜v
これについては「アンドレはオスカルオンリーじゃなきゃいやだ〜」って人もいると思うんです
が、私はアンドレは経験済みで良かったと思います。ちょっと「ほっ」とした気持ちも無きにし
もあらず;
だってオスカルが初めてなんだもの〜きっと作者さんは、初めてのオスカルの相手は、余裕のあ
る経験済みの男性にしたかったのよ〜男性はある程度は経験あった方がいい場合もあるでしょう〜
ほら、間違ったところに挿れられたら嫌だし〜(←何を言っているのかね私は;)
18歳頃にパレ・ロワイヤルあたりの娼婦と…って裏設定だったらしいです(ナポレオンもそう
だったから)うむうむ、性が目覚め始めるお年頃ね〜オスカル一筋だったから、普通に恋人と
して付き合っている女性と、じゃないんですね。あんなにオスカルが好きなのに、報われない
からって他の女性と付き合ってたりしたら、その女性が可哀想だもんね。
実際、このあたりの時代って、普通の男性が結婚前に経験するのって、そういう商売している女
性相手じゃないと経験出来なかったのでは?普通の女性相手だったら、結婚してから〜ってこと
になっただろうし。結婚しているアダムの夜のお相手っていうパターンも、そうそうないだろう
し;
「ベルサイユのばら」は細部まで史実に忠実にしようとした訳ではないようです。
例えば、ルイ15世の愛人のデュバリー夫人。「ベルサイユのばら」では、悪人でしたが実際はと
ても良い人だったようで、それは作者さんも知っていたようです。
が、話に合わせて改変したのでしょう。自由に楽しんで描いていたような印象を受けました。史
実に縛られるのが嫌だったんでしょうね〜別に伝記ものじゃないですもんね。
ただ、実在した人物をモデルにしたケースが多いみたいです。オスカルも騎兵隊を率いた人物が
元になっているらしいし、オスカルの父親のジャルジェ伯爵も実在した人物。ベルナールもモデ
ルになった新聞記者がいるそうです(黒騎士はやってないだろうけど;)
「ベルサイユのばら」はオスカルが亡くなってから、マリー・アントワネットの話が続きますが、
編集者から「10話以内で終わらせるように」言われてたらしいです;本当はその後のフランス革
命、サン・ジュストとか、ロベスピエールとかナポレオンの時代まで描きたかったそうです。
(←「サン・ジュストとロベスピエールは妖しい」と言われてましたが私もそう思います;だって
サン・ジュストがロベスピエールに送った手紙とか、すごい内容らしいのよ;「あなたの魂の一部
になりたい」みたいなこと書いてあるらしいの!さすがフランス人ね!←はい?)
でも、私としては編集者さんの意見に賛成です;オスカルとアンドレがいなくなった後に連載が
続いたとしても、話の魅力も迫力も半減したと思うんですよね。
池田さん「その後の話を描いていたら、20巻ぐらいになったかも…」
私「いや、いりません…」

思わず呟いてしまいましたがな(^^;)
オスカルとアンドレが生きていた時の話を、長く描いてくれるのならともかく、その後の話は
マリー・アントワネットの10話で十分ざんす;
オスカルとアンドレを死なせることは、決めていたみたいです。オスカルを病気にしたのも「予
備」みたいな感じだったらしいです;よ、容赦ね〜な〜;
けれど、その後のフランス革命の混乱ぶりを考えると、あの
バスティーユを陥落させた時点で幕
引きさせたのは、正しかったのではないか、と思います。
まだ「新しい時代がやってくる」って
希望があったし。
オスカルの性格からいって「ヴァレンヌの逃亡」「ルイ16世の処刑」「マリー・アントワネット
の処刑」「恐怖政治」「戦争による国内の混乱」など、数々の絶望的状況に堪えられたかどうか…
絶対、戦いには身を投じたと思うので、命を失うのは必然だったでしょう。ならば、まだ希望の
あった時に…で、よかったのかな〜と…;
この時代を描いたアニメで「ラ・セーヌの星」ってのがあるんですが、これは上手くまとめてて、
感心した覚えがあります。それでも、やっぱり「バスティーユ陥落」あたりまででした。その後
のフランスの状況はとてもアニメに出来んよね。複雑だし。
あ、そうそう「バルばらカルタ」ってのがありまして
『「ぬ」るいショコラで命拾い』に大笑いしました。ジュローデルのことかい〜!た、確かに…;
作者さんは、初めからオスカルとアンドレをくっつけると、決めていた訳ではないようです。アン
ドレは候補の一人ではあったけど…
ならば、ジュローデルとくっつける可能性もあったのかな〜?それは、ないか…;じゃあ、フェル
ゼンを想い続ける…なんて選択肢もあったのか、新しいキャラが出てくるかもしれなかった?
でも、やっぱり長年想い続けてきたアンドレと、くっつくのが納得で一番しっくりきますよね〜
オスカルとアンドレというキャラが、作者の手を離れて勝手に動いた結果、ああいう結末になった
んではないか、と思うのです。収まるべきところに収まった、みたいな。作者が決めた話に添って
動いたんじゃなくて。
これは、優れた物語や、魅力的なキャラクターの条件だと思います。
スタジオジブリの宮崎氏が言ってましたけど、
描いている漫画家自身の手を離れて、勝手にキャラ
クターが動きだしちゃう
そうで。手の平から飛び出しちゃう。
だから、面白い長編漫画って最後が失速したり、迷走したり、ショボく終わってしまう事になりが
ちなんですね〜;まとめきれずに;
かといって、作者の手の平で納まっているような話には魅力が感じられない;
たまに、評判の漫画を読んでも、魅力が感じられないことがあるんですが、原因はこれかな〜って
気がします;
おもしろい話なんだけど、どこか作者の手に平に納まっている印象がある。上手くまとまっている
話でも背後に作者が「どう?良い話でしょ」とニヤリと笑っている姿が見えるようで、どうもな〜;
「描かずにいられないんです!」という作者の情熱が感じられないのだよ〜;
「ベルサイユのばら」は作者さんの「描かずにいられん!」という
情熱が、全巻に高密度で納めら
れています。
だから、これほどまでに、これほど時間がたっても人々を惹き付けるのだと思うので
す。
そういや〜「ベルサイユのばら」って
同人誌あるんですかね?
あったらどんなのだろう?ギャグかな?BL的なのもあるのかな?その場合、オスカルが男性とか?
ま、まさか
「フェルゼン×アンドレ」とかないよね?;
可能性としては
「ジュローデル×アンドレ」の方が高いか?!『「ぬ」るいショコラの君に
くびったけ』
とか?!み、見たくねぇ〜!;
そ、それとも
「アラン×アンドレ」とかじゃないよね?!報われない愛に堪える者同士…なんか
ありそうだぞ!い、いやだ〜!;
ロベスピエール×サン・ジュストなら、読んでみたい気がするが…プラトニックでv(←おい…;)
…誰か情報下さい(←やめれ…;)