今頃「銀河英雄伝説」…そして、オヤジ要素に気付く;


私は大抵ブームにのり遅れる…
数年前「春を抱いていた」にはまったのは、私にとっては稀にみるメジャー作品でありブームの流れにのった稀有な出来事であった。
それ以来皆無である…(T_T)
このサイトにアップしている「男塾」なんて、20年近く前に連載していた漫画なのに、何故今頃はまるのか…?
ふ……これもマイナーの性なのよ…
血がマイナーなんで流行しているものは「多分、私には合わないだろう」という存在意識が働く為、あんまり食指がのびないんである。今までの経験上、「皆が良いっていうから良いのかな?」と試してみて駄目だった…なんて事が多々ある身ですので;
期待した後の失望は、初めから諦めていた時よりもダメージがでかいんである…;(「男塾」の場合は、リアルタイムの時に私が腐ってなかったからなんだけど…;)
なので、20〜10年程前に「銀河英雄伝説」が流行った時も「私には合わないだろう」とスルーしていた。それにグイン・サーガのごとく「いつ終わるんだ」状態になったやつにはまるのも苦しいので避けていたのだ。
が、最近10巻で完結している事を知り(遅い;)試しに図書館で借りて読んでみた。
……おもしれ〜!
こんなにおもしろいなんて知らなかった!
タイトルからいって、戦いにおける「英雄」の武勇伝的な話だと思っていた(それこそステレオタイプの)
ところがどっこい、重厚な人間ドラマではないですか!しっかり「戦争批判」もしてくれてるし。
はまりましたよ「銀河英雄伝説」に〜今頃ですよ!;
しかし、あくまで「物語」にはまったのであって、BL的にははまりませんでした。
内容が荘厳で重厚で現実的、かつ完璧すぎて、妄想の入る余地がなかったんですよね〜(パロディは出来そうだけど)
こういう「正統派」な設定でありながら、エンターテイメント作品として世界観を昇華してくれている作品って、ありそうで実はほとんどない。(アニメ作品でいうなら「天空の城ラピュタ」とか、ハリウッド映画なら「バックトウザフィーチャー」みたいなやつ)
いや〜たまらんかった…なんでリアルタイムで読まなかったんだろ〜
でも、ある程度大人になった今だからこそ、作品の良さが理解出来たのかも。
政治的な主義、それぞれの主張の話とか、今だから深い意味が分かるってのがいっぱいありましたからね〜
それに、登場人物が大勢死んでいきますから〜;
これは苦しい!
作者の人が「戦争は人が無慈悲に死んでいく。だから戦争や独裁は絶対に否定しなければならない」
と言っていましたが、その通りだと思います。
ある漫画家さんが「●●(キャラの名前)は好きだから死なせません」と発言しているのを聞いて、私の中で何かが「ス〜」と冷めたのを思い出したわ;
主人公だから助かる、とか人気があるから死なせない、なんて現実にはありえない。
「銀河英雄伝説」は非情な現実を書いていたからこそ、あのリアル感があったんだろうな〜(ドラマチックにはなっているけどね)主人公でも容赦なく死ぬもんね!ど、読者には辛いところよね…大人になった今なら納得出来るけど。
そんな感じで「銀河英雄伝説」は素晴らしいわ!
と余韻に浸っていた時、うっかり(←何故うっかり?)「親父回廊へようこそ2」を読んでしまったのさ;
そのおかげで「銀河英雄伝説」の中にある
オヤジ要素に気付いてしまいました;
そ、それは帝国生まれながら同盟軍に亡命してきたメルカッツ提督と副官のシュナイダー!(多分、メルカッツは60歳前後でシュナイダーは20代後半〜30代前半あたり;)
「銀河英雄伝説」というお話は「帝国」という専制政治の側と「同盟」という民主主義の側の戦いを描いたもの。帝国には身分制があり、高身分の貴族が腐敗した為、その王朝を倒そうと同じ帝国にいるラインハルトという主人公が内戦を起す。
メルカッツ提督は知将で人柄も良かったが、家族の命を楯にとられ、仕方なく腐敗貴族の側につく。が、ラインハルト側との戦いに破れ、自害しようとしたところを副官のシュナイダーに同盟に亡命するよう勧められる。
メルカッツ提督は同盟側で戦いながらも、常に自分の死に場所を求めていた。そんな提督を気づかうシュナイダー。
あんた、なんでそこまでメルカッツに付き従うの?
本編読んでいる時は話に夢中で気付かなかったけど、改めて読み返すとメルカッツ提督の立場が危うくなると本人よりもまずシュナイダーが激昂する事に気づく。
シュナイダー「あなた方が保身の為に提督を利用するなら私は絶対に許さない!」
メルカッツ「落ち着けシュナイダー」
などという会話がなされる。
シュナイダー、あんた自分の事は?自分より提督大事かい;
提督がどこに行こうとも、常に隣にいるしな〜;
そして、最後のラインハルトとの戦いで、メルカッツ提督は大怪我を負ってしまう!
その時のメルカッツ提督とシュナイダーの会話が〜!
メルカッツ「やっと死に場所を見つけたのだ…このままいかせてくれ…」
シュナイダー「て、提督…!許して下さい、私はあなたを苦しめてしまった…それでも私はあなたに生きていて欲しかったんです!お側にいたかったのです!」
メルカッツ「そう嘆く事はない…私の人生はそれなりのものだった。後悔はしておらんよ…短い時間だったがお前と過ごせて幸せだった…」
シュナイダー「…提督…もしかして私の気持ちを…」
メルカッツ「私にとってお前はいつだって大切だった…今まで尽くしてくれてありがとう…」
シュナイダー「提督〜!」

もう、なんなのこの会話!(妄想有り、っていうかほとんど妄想…)
完璧に親父ディフェンスよ!しかもプラトニックだし!たまらんわ〜!
って…折角BL要素無しに純粋に「銀河英雄伝説」を読んでたのに〜;
あああ〜親父受け好きという私の腐食脳細胞部分が、いらん妄想してしまったではないですか!
腐るってこういう事よね〜;うははははは…;
擁護するなら(お得意の自己弁護;)主要人物達にBL的腐食細胞は働かなかったです;
なんか全然、想像出来なかった(今のところ;)
アニメもちらっとレンタルして見たんですが、主人公三人(ヤン、ラインハルト、ユリアン)以外、キャラのイメージがことごとくはずれまくりました;(私的に;)
特にロイエンタールとポプランが〜;
ロイエンタールは漁色家って設定なのに、あんなクールにしてどうする〜;女性が次から次へと近付くタイプに見えないよ〜;ポプランもプレイボーイなのに、好青年にしか見えんぞ;
もしかして、アニメのキャラや声優さんが、BL的にツボだったらそっち方向の色眼鏡で見れたかも?
こ、ここはツボでなくて良かったと思うところか?;
「親父回廊へようこそ2」は相変わらず楽しかった。(いきなり話が転換;)
ツボの親父ディフェンスの少なさに泣くわよね〜と共感する部分も多かったv(いばれる事か…)
そこで、紹介していた
「鬼畜眼鏡」って親父要素がいっぱいあるんですか?
42歳の片桐さんが、部下で主人公の鬼畜に弄ばれるなんて…
な、なんておいしい設定…ゲームした事ないけど、してみたくなったわ!
調べたところWindousだし!(←調べたわよ;)
今の私の仮PCはWinだ!出来る環境だわ!(今までMacだったので「この手の話は縁がない」と考えて情報収集していなかった;)
うおおお〜どうしよ〜!
でも、眼鏡非装着は多分私のツボじゃないからな〜その分もったいないな〜(しかも18禁だし;初心者にはきついかな?;)CD出てるみたいだからCD買ってみようかな〜(←調べたわよ!)
誰かプレイした方、情報求む!
最後は「銀英」の話じゃなくなったな…
ま、そこが腐女子クオリティー…;

H21.9.15