腐女子の心のツボをついたヒストリカル・ロマンス本 


「男娼」という言葉が出てくる「金色の巫女に捧ぐ」という、密かに腐女子の心のツボをついた
ヒストリカル・ロマンス本に引き続き、またも見つけてしまいました腐女子の心のツボをついた
ヒストリカル・ロマンス本を!
それは
「偽りの婚約者に口づけを」著者エマ・ホリー(ラズベリーブックス)
です!(1文字だけ違うタイトルの本があるので、お気をつけ下さい)
前回の「金色の〜」は子供の虐待を反映した社会批判がこめられていましたが、今回は「モーリ
ス」のような自分の性的嗜好に苦悩する姿が描かれています!
って、主人公じゃないんですけどね…;あくまで
サイドストーリー(^^;)
「何読もうかな〜」と本を物色していると、この本の説明コメントが目にとまりました。
『弟の「男」に関する不名誉な噂を払拭する為○○伯爵は、弟の花嫁を探すことに…』
なんですか?『「男」に関する不名誉な噂』って!
どうやら、弟に同性愛の噂がたって、社会的に破滅する前に(イギリスでは19世紀中ごろまで同
性愛は法によって罪とされていた)噂を知らない女性を見つけて弟と結婚させてよう、と企む兄の
伯爵がヒーローらしい。でもって、その弟と結婚することになった女性がヒロイン。その二人が惹
か合う物語のようです。
気になって即効、図書館で借りましたさ。
「『「男」に関する不名誉な噂』なんて言いつつも、本当に弟がゲイなわけじゃなく、結局ゴシッ
プで世間の非情さを表しているんだろな〜」
なんて思っていましたら、違いました。モノホンでした!
冒頭からその弟の
「脚の綺麗な男に弱くてね」なんて台詞にのけぞりましたさ!
お、おま、おまえさん、ガチか?そうか?そうなのか?!(←落ち着け…;)
進むに連れて、弟の禁断の学生生活が垣間見れる台詞とかありまして…想像力がたくましくなりま
すがな!
この弟が人あたりが良くて、教養があって、ユーモアのセンスがあって、おまけにハンサムで、皆
からも好かれまくり。
そうそう、ゲイって本当に「良い男」である場合が多いんだよね〜ふっふっふ…(←何故笑う?)
弟が脚を怪我してしまったので、世話する家令の男性。
ヒロインが見舞いにくると、部屋の中から言い争っているような声がドア越しに聞こえる…
「こんなことをなさってはいけません!」
…こんなことって何?なんですか?
ちょっと、そこもうちょっと詳しく!(←落ち着け…;)
律儀にノックして返事を待つ淑女なヒロイン…
駄目じゃん!いきなり扉開けないと!(←おい…;)
弟はどうも二十代半ばぐらいの年齢だが、世話をしている家令の男性は、髪に白髪が少しだけまじっ
ている、という容貌が書かれていた。
…ということは…もしかして、
ちょい親父…
もしかして親父受?!(何故、そうなる?)BLでさえ滅多にお目にかかれない、親父受をよりに
もよってヒストリカル・ロマンスで拝読できるとは!
誰が予想出来たでしょうか?
出来んだろう!そうだろう!だよね?!(←落ち着け…;)
弟の家に仕えている身分だから、身分違いという点でも萌え萌えです!たまらん、とまらん、ハア
ハアざんす!
読んでいても、話の主軸であるヒーローとヒロインの恋愛展開など、どうでもよくなってくる。
結構、過激なベッドシーンが売りの話なので、紐で縛ったりとかするシーンがある。が、こっちの
反応としては淡白にならざるえない;
「紐…?ああ、縛るのね…分かったから早いとこ終わってくれ…」
それよりも、弟の様子見に行くんだ!早く〜!
もう、じれったいったらありゃしない!うご〜!(これだから魂の腐った女は…;)
ヒロインにばれるシーンとか、こちらの予想を超えてました。そこまで、きっちりやってくれると
思わんかった!隠していることに堪えられなくなった弟がヒロインに告白するのかと思ってたのに…
もうゴイス!たまらん、とまらん、ハアハアざんす!(★^▽^ノノノ★バンバン)
ヒーローの元を去る弟と男性の恋人…それと同じくしてヒロインも去るのが話の主流なんだけど、
私の中ではこちらの展開はおざなり…
ヒーローとヒロインの恋愛は早く解決してくれ〜そして、弟カップルがどうなったか教えてくれ〜
と、斜め読み;やっとラストちかくで出てきました;
お兄さんの前で「僕と●●は愛しあっているんだ」なんて堂々と言う弟は清々しくて逞しかったで
すv
嫌悪せずにしっかり受け止めて、世間の人達からボロボロにされることを心配する愛情深いお兄さ
んも素敵でした。ヒロインの「彼のありのままの姿を受け入れてあげて。そうすれば、弟さんが苦
難に立ち向かう為の力を与えてあげられる」
という台詞もきいています。
本当の思いやりとは、こういうものだよね!
同性愛を扱った映画より、いろんな点で希望があって明るくて良かったですv
腐女子の血をお持ちなら、この話はすごく「お読み得」だと思いますわv
図書館で借りられることをお薦めしますv(買わなくていいから)