劇場版アニメ「男塾」について(ネタバレあり)


まだPCが正常に機能していた時に(もうすでに懐かしい時代に感じるぜ;)レンタル屋で見つけて、劇場版アニメ「男塾」を観賞いたしました。観ていくにつれて、
「あれ?これどっかで観た事なかったか?」
と、なんだかデジャブーが沸き上がり、椿山をみんなで助けるシーンでの富樫の台詞
「お前にラーメン代貸したまんまじゃねーか!」
を聞くにあたって確信する。
「私、観たぞこの映画!」
いつ!どこで!なんで!テレビで放送されていた時に観たのだろうか?!
遥か彼方の記憶を引っぱりだしてくる。劇場版アニメ「男塾」は「セイント聖矢」と同時上映だった事を知り、思い出す。
「そうだ、昔「セイント聖矢」にはまっている友達がいて、その子といっしょに映画観に行ったぞ!その時観たんだ!」
ついでに上映していた時代を調べると1988年;ぐおおお〜20年も前じゃねーか!(年がばれる;)20年前に1、2度観ただけじゃ覚えてないよ〜;←薄情者;
自慢じゃないけど、テレビアニメの「男塾」も完全には覚えていない;あんなに好きだったのに;
レンタル屋で借りたDVDを観て
「こんなのあったんだ〜」
完全に忘れているシーンや
「あ、こんなのあったな!」
と、思い出す事が多々あり;もちろん、強烈に覚えているシーンもある。
桃が意識を覚醒させる為に、自らのつま先に刀を突きたてて、悶えるシーンとか!
ええ、もうそれこそ脳裏に焼き付いておりますのよ。
私のS魂をわし掴みにしてくれたシーンですから!
あ、ちょっと待って?という事は、もしかして、もしかして…
私、パンフレット買ってるんじゃないか?!
学生時代、映画を観賞するのは結構贅沢な行為でして、行ったら必ず記念にパンフレットを買うようにしておりました。
つー事は劇場版アニメ「男塾」のパンフレットも私買ったんじゃないか?
まだ、残ってるかな?;
私は一人暮らしをしているので、パンフレットがあるとすれば実家。しかし、親父がなんでもポンポン捨てる嫌なやろ〜なので、持っていかなかったから、と捨てている可能性もあり;
「捨てていたら、油風呂の刑じゃあ〜」
と思いつつ実家に帰った際に探してみる。
あった〜!
やっぱりあったよ!
自分の行動パターンはすでに見切っている!単純な女で良かった!(そうか?)
そうそう、エンディングのかっこいい桃ちゃんが、パンフに載っていなかった事にがっかりしたのも思い出したぞ!自分の萌え要素はすでに〜以下同文;
さて、気を取り直して劇場版アニメ「男塾」の話をしましょう〜
話の内容としては
アメリカで「ビッグバトルオーガスト」という世界中の猛者達が参加する格闘技戦が開かれる。前回の優勝者である「男塾」にも参加のお誘いがやってくる。塾長は桃達一号生を参加させる。
って感じですね。
まあ「男塾」における私が一番改善して欲しい、と思う「戦う理由」が今回もちょっと納得出来ないけれど、それはいつもの事なので目をつぶりましょう〜;
冒頭はいきなりのミサイル発射シーンだけど、すぐにお馴染みの男塾の校庭に場面が変わる。
どうやら夏休みらしいが、塾生に帰省はゆるされないようだ;蝉の声がとってもいい。夏だね〜
落ちてきたミサイルをぶった切る桃がかっこいい。テレビアニメじゃあんまり見られない派手なシーンなんで萌える。歌舞いてるよね〜v
塾長の決めセリフが決まる。耳を押さえている桃ちゃんが可愛いv
空港のシーンで赤石先輩が出てきて、桃に助言する。他の一号生達には目もくれず、桃にだけに声をかけるとは…なんて、分かりやすい赤石先輩。
「ごっつぁんです…先輩」
と返事をする桃ちゃんに萌える。堀さんの押し殺した色気のあるハスキーボイスがたまらん!「赤×桃もいいな〜」と思わず変態制作心がくすぐられる。(いかんいかん、私の先輩はプラトニックなのよ。でも、ちょっとぐらいなら…;)
ハワイの空港に着いていきなりコーラ瓶投げ付けられる桃ちゃん。ナンパか?(違う;)太刀を完全に抜かず瓶を砕く桃がかっこいいv
なんか、私、桃の事しか書いてないな〜っていうか本当に桃ちゃんしか観てない;
やっぱり私の男塾の原点は
「アニメの剣桃太郎」だという事を実感;絵も綺麗だから嬉しくてドキがムネムネなのよ!
砂浜で美人マネキンに誘き寄せられて、ヘリで攫われる。ちょっと無理がある;何故マネキン?;
海に落っことされるがJのパンチで檻を破壊、脱出。Jがパンチをくり出す時、皆分かってるから避けるのがいいv
腹を見せてショー的ポーズから襲い掛かるシャチの皆さん。襲うんじゃなく、遊ぼうとしていたんじゃないでしょうか?南紀アドベンチャーワールドから逃げ出してきたシャチの皆さんでは?ポーズ揃ってるし。
「イルカじゃない海のギャング、シャチだ!」
解説はやはり動物に詳しい桃。原作でもシベリア狼を一発で見抜いてたよね?
海底油田の基地で一休みしていたら、またもヘリが攻撃。爆破で熱いせいかみんな飛び跳ねているのだが、ゴーゴーダンスを踊っているシーンに見えなくもない;
桃がヘリにロープをひっかけ脱出。逃げ遅れた椿山もみんなで救出。助ける理由が
「お前にラーメン代貸したまんまじゃねーか!」
と言う富樫。恩にきせない態度が男らしい。
男はこうあるべきだね!
大滝つぼに落とされ、登れ、という無茶な主催者。バラバラヘリから落っことされる皆の姿が人形みたいでラブリーv
「男塾の根性、見せてやれ!」
先頭きって登る桃が男前。他の参加チームの人も登ります。空港でコーラ瓶投げて来た奴らがいるが、登りきれんかった様子。ナンパは失敗に終わったようだ(違う;)
登りきったところには妖し気な他のチームが。その中の一人の声が今は亡き塩沢さんだったので驚きました。気障な役も似合ってたな〜(T_T)
後でJからあいつらが「スリーS」だという事が説明される。燃える富樫。ヘリを破壊する富樫。皆にバカ呼ばわりされる富樫。
スノーモービルシーンはスピード感があって結構迫力ありましたね。エンコしたモービルを押しながら弱音をはく皆に
「みんな、服を脱げ!」
と志気を高める為に桃が制服をぬぐシーンが非常においしゅうございましたv
パッとボタンをはずす時、一瞬桃が素肌にスカーフ、という
エロいシュチュエーションになりますのでお見逃しなくv(誰が;)こういうのは裸よりエロティックだと思う。裸に鉢巻なんて想像しただけで呼吸困難です(変態;しかし変質者ではない!)
山小屋で文句を言う秀麻呂と椿山。彼等の言い分は正しい。
空港でジャック犯に遭遇。桃といかにも悪役な謎の男がやっつけるが、このベタな展開に時代劇好きな私としては胸が震えるぜ。テレビアニメでは少ない(涙)桃の見せ場が多くて非常に嬉しい。
貴重なバイクに乗るシーンもあり。なんだかんだ言いつつ、
みんなバイクに乗れるのがすごい。
「バイクはこの先の教会に置いておく」
律儀な桃ちゃん。正義の主人公は盗みをしちゃいけませんからね!
「スリーS」はメンバー交代。かなりひどい、と思う;
教会で説教きかす神父さん。内海さんの声がえれー迫力;こんな神父に説教されたら、
その場で懺悔、改心しちゃうよ;しなかったら地獄に送り込まれそうだもんな〜;
個人的な推測ですが、この神父さんが主催者一族の長なんじゃないか、と想像してます。金持ちのトップがバトル開催して「神」きどりで大会の傍観者として出演する、って感じがして。
燃えさかる炎から球を取り出したのはいつもの4人。4人が手を突き出すシーンはすごくかっこいい。不適な微笑みを浮かべる桃に惚れ直しました。
さて、ここからはいつもの1対1バトルな展開。
Jにさかんにアピールしていたロイヤルさんは、お望み通りJと対戦。良かったねv
鉛球をキューで突くなんて、そんな無茶な;直接投げた方がいいのでは?音がすっごく重そうなんでJの痛みが伝わってくる。パンチですべての球を砕くかっこいいJ。しかし、それは罠だった。が、炎に包まれながらも敵を倒す。想い人にやられるならロイヤルさんもきっと本望でしょう。
相打ちと判定される。
次のバトルは虎丸とビッグモーガン。硫酸湖で対戦。敵を挑発する虎丸ですが、身体的欠点をあげつらうのはいかんよ。Jがやられたんで腹たってたんでしょうけどね。彼なりの怒りの押さえ方だったのかもしれない。褌姿になった時は「やっぱり脱いだか」と思ってしまった;
虎丸の力勝ち!
第3戦は富樫対テキサス野郎。このバトルが一番の見どころ場でござった;
命乞いして富樫に助けてもらうテキサス野郎だが、卑怯にも富樫を騙し討ち。様子がおかしい、と気付いた時の
桃の焦燥ぶりは尋常じゃございません。血を流しながらも戦う富樫だが力尽きる。
富樫「桃、すまね〜」
桃「富樫…死ぬな!富樫!」
桃の何かがほとばしっているような叫びが響き渡る。
桃『信じやしねえ…俺は富樫の死体を目の前にしたって信じやしねえぜ…』
相思相愛の二人の様子がこれでもか、と言わんばかりに強調されます。桃と富樫の熱い友情はアニメ「男塾」ならではで感動します(アニメ制作スタッフの愛を一身に受けているのを感じるぜ、富樫;)
これだから私は桃×富樫は出来ないんだよね〜;あの二人は熱い友情で結ばれていて欲しい!でも、良い話は読みたい;
さて、最終対戦は桃対ブルース。空港ジャックの時にあったあの男です。分かってたけどね;
声は私の好きな田中さんなので非常に嬉しいv桃の声を演じているのが堀さんなので、私の好きな声優さん同士の対決は嫌がおうにもテンションが高まる。が、
え、もう終わり?;
っていうぐらいあっけない最期だった;大将戦なのにそりゃないぜセニョール;
ブルースが死んだかどうか、非常にあいまいな描き方している、これはアニメ「男塾」の特徴で「桃に無益な殺生をさせない」という配慮からくるものでしょう。テレビシリーズでも桃は滅多にダンビラ抜かないように設定してた。好配慮だと思う。
脱出して自由の女神の足下で出てくる桃達。
塾長と教官が現れ、Jと富樫が生きている事が分かる。いつものパターンちゃいつものパターン;
桃はブルースを忘れないそうです。ブルース、うらやましい奴。
替わってくれ。
エンディングも桃ちゃんは超かっこいい。必見だ。
全体的な感想としては、絵も綺麗だし「男塾」の世界を非常に丁寧に描いていたと思う。息をつかせぬって感じで良かった。特に前半が。戦いにおいて意見が割れる場面なんかよくぞ描いてくれましたって感じ。原作じゃ絶対ないもんね;
もうちょっと凝ったらな〜と思うところもあったけど(桃VSブルースとか;)バトルもそこそこ良かったです。個人的な意見としては、1対1バトルはもうやめて、
前半の団体戦でいっちゃった方が良かったって気がする。1対1バトルになるとスピード感も失速するし。でも「男塾」の看板は1対1バトルだからな〜;はずす訳にはいかんのでしょうな;う〜む。
なんにしても、桃と富樫がかっこ良かったから、二人のファンは満足する内容でしたv

劇場版DVDのエンディングの桃ちゃんがかっこ良かったんで描いてしまいました。本当はもっとかっこいいのよ〜;