エロティックについて(ちょっと過激な話が出てくるかも?ご注意下さい)


なにをもって「エロティック」とするか?
は感覚の問題なので、人それぞれだと思います。
以前、友人と「エロティック」について話した事があったのですが、その時
「私達がエロティックと思うものは、一般的にみたらあんまりメジャーでは無いのではないか?」
という懸念が出て来ました;ただでさえマイナーだしさ〜と;(サイト名の「0.2%」はここからきてます;私らと同じ萌えの人はBL全体からみて、0.2%ぐらいじゃないか、と;)
以下は「エロティック」について考えてみたいと思います(「男塾」は関係ありません;)
どれを「エロティック」だと思うかは人それぞれの感覚。というのは以前の友人との話しでも出てきました。
そして、私達が一番力説したのは
「エロティック」と「猥褻」は違う。という事。
「エロティック」はあくまで色気、艶、なのです。性欲が無くても成立する場合もあるでしょう。「猥褻」は性欲ありきというか、そちらの方が強調されているように感じます。
また、「猥褻」が直接的表現が多いのに比べて、「エロティック」は「チラリズム」を彷佛とさせる事が多いのではないでしょうか?しかし、友人のように「愛があるかないか」で感じる方もおります。
友人(N)曰く
「愛がなかったら、どんなに間接的表現されても「エロティック」なんて思えない。逆に愛があったら直接的表現でも「エロティック」だと思える」
との事。
う〜ん、感覚を言葉で説明するのは難しいですね〜
では、どんな要素を「エロティック」だと思うか?
というテーマで、以前話した友人との会話をちょっとご紹介してみましょう(注意:BL的に考えてます)やはり私達は少数派だ、という結論に達したのですが…;
↓GO!
「男性のスーツ姿って色っぽいと思う。線が柔らかくなるから」
「浴衣姿もいいな。紋付袴ではなく、あくまで単衣ね。襟元が色っぽいと思う」
「襟元といえば学生服の夏服の襟元からみえる喉もいい。二の腕でも可」
「ジーパンとかズボンから見える裸足の足首は?」
「ちらりと見える鎖骨はいいよね」
「足首のくるぶしもいいよ」
ここらへんで、自分達がマニアックだと気付き始める。注文も細かいぞ…
「…もう、ちょっとメジャーというか王道なやつはないのかね?」
「例えば?」
「…おでこにチュウとか…」
「ほっぺにチュウとか?」
「鼻を舐めるとか…」
「足の甲にチュウ!」
←足から離れろ;うなじにキスとか出てこんのか…
「でも、エロというより「可愛い〜」にならない?」
「どちらかというと「萌え」的要素だね」
「じゃあ、どこにキスがエロいと思う?」
「…眼球かな?」
「……………………」
「なんじゃ、その間は!;」
話題を変えてシュチエーションで考えてみました。どういったシュチエーションを「エロティック」と思うか?
「王道はやはりベッドで…になるのかな?」
「あえて、そこをはずして考えてみる?」
←王道を突き詰めて考えようとしないあたりが変なのだが、お互い気付いていない…;
「トイレは嫌だな〜」
「なんでいきなり否定からはいるんだよ;」
「消去法でいこうかと…」
「…何故、嫌なんですか?理由を200文字以内で答えなさい」
「う〜ん…エロティックというより猥褻的な感じがしてしまう。トイレの個室で情事の最中に人が入ってきて声を押さえる、って話があったんだけど、美しいと思えなかった。声を押さえるっていうのはエロいシュチエーションだって思うんだけど」
「問題は場所って事かな」
「うん。あ、ベッドで声を押さえる、っていうのはエロいんじゃない?王道だよ!」
「なんでベッドで声を押さえる必要があるの?」
「…え〜と、え〜と…恥ずかしいからです!」
「おお!初夜ですか!初々しくていいですね、私らにしたら王道だよ!」
「でも、ベッド以外だよね?」
←だから、どうして王道を突き詰めて考えようとしないのだ;
「学校の屋上とかってよくあるシュチエーションじゃない?でも、私嫌なんだよ」
「なんで?」
「屋上はほのぼのの聖域であって欲しい。日なたぼっこして、君の寝顔を見つめるだけで幸せよvって感じがよいのさ」
「エロではなくて「萌え」なのね」
「そう」
「日なたぼっこがない夜の屋上だったら?」
「嫌です(きっぱり)屋上は聖域なの!」
「昼間の情事ってエロティックなんじゃないでしょうか?月の光の下で、じゃなくて日の光の下でって」
「一歩間違えると「猥褻」にならない?夜まで我慢出来ないって感じがするじゃん。愛より欲望が優先する感じがする」
「あーそうだね〜じゃあ、外っていうのは?」
「青空情事ですか?ブッ!ごめん…なんか『失●園』思い出して笑っちゃった…;」
「私見て無いから分からないんだけど?」
「分からなくていいです(きっぱり)」
「『ショー・ガール』って映画観た?」
「いや、観てない」
「私からしたら「猥褻」にはいる映画だったんだけど、『水の中』っていうシュチエーションがあるのね。ラジオで「これは嘘だ。経験した人なら分かると思うけど、水中で情事は出来ない」って言っててさ〜私それ聞いてから『水の中』っていうシュチエーションをエロいと思わなくなってしまった;別にリアル感を求めているんじゃないんだけどね;」
「へ〜」
「多分『これ、嘘なんだな』って思ってしまうからだと思う。そう考えるとある程度の現実感がないと、エロティックとは感じないのかも。やるなら陸に上がってから…って思う;ファンタジーならOKかもしれないけど」
「「猥褻」と「エロティック」は違うけど「可愛い」とも違うんだよな」
「うん。水の中だったら「可愛い」範囲でお願いしたい」
←誰にお願い?
「私「猥褻」と「エロティック」の違いは「愛があるか、無いか」って言ったじゃん」
「うん」
「そこから考えると君がはまった「春を抱いていた」は私にとっては「エロティック」入るんだよ。●器とか描いてるから「猥褻」と思う人も多いと思うし、その考えは理解出来る。BL漫画家の中で人気のある「●●●さん」は絵も可愛いし描き方もライトだけど、愛がない話が多いから「猥褻」だと思ってる。ま、どっちも好きじゃないけど」
「「●●●さん」は私も好きじゃない。でも、人気あるんだよね;」
「まさに私らがマイナーである証拠だな」
「「春を〜」は、はまったけど情事はもうちょっと押さえて描いてくれないかな〜;と思った。話がおもしろいから読んでたんだけど、最初の頃はその場面になると目が逃げてたもん;今は慣れたけど」
「慣れたのかよ〜」
「ん〜…でもね〜最近「春を〜」は「猥褻」的要素の方が多いかもしれないって思えてきた。「無くていい」って思うんだよ。食傷気味っていうの?「もう、いらない」って。エロティックだと、そうは思わないんじゃないかな〜?」
「分かる気はするな。「猥褻」は刺激が強いから、初めはビリビリしびれて魅力的に感じるけど、慣れたら刺激が無くなってつまらなくなるんだよ。君、慣れたんでしょ?」
「ああ〜そういうのもあるのかな?でも、話はおもしろいんだけどね」
「だから話がおもしろくなかったら、もう読んでないでしょ?」
「確かに」
「でも、まるっきり刺激がないのも物足りないように思うんじゃない?刺激のない「萌え話」はもちろん好きだけど、たまには…てやつよ。大事なのは「ほのぼの」や「萌え」の中にどれぐらい刺激が含まれるか、なんだよ。適度な刺激があると「エロティック」になって刺激過多になると「猥褻」になる」
「はいはい〜納得〜どの刺激にしびれるか、が人によって違うんだよね。料理のスパイスみたいなもんで、コショウに反応するのか、ガーリックが好きなのか、タバスコなのか」
「で、私らが好きなスパイスが含まれた料理は少ないぞ、と…」
「二次元サイトの小説読んでて、私も気をつけなきゃ、って思うんだけどね〜「この体位はありえないだろう」っていうやつない?;」
「ある!挿入してるのになんで足の指が舐められるんだよ!ってやつあった」
「多分、書いてる作家さんが、忘れているか、絵が浮かんでないんだよね」
「思い付いたシュチエーションを、深く考えずに書いてるんじゃない?」
「仰向けと、うつ伏せもたまに間違えたやつがあるね〜;私も気をつけないといかんのだけど;」
「別に体位をしっかり書かなくても、エロティックは表現できるでしょ?」
「さっきの「水の中」と同じで、リアル感がそげるとエロティックにならないような気が;」
「リアル感が大事ってやつ?」
「ある程度の状態は分かってもらいたい、とは思う。絵と違って小説は文字だけだから」
「つまり、今、どういう格好してるか、とか?」
「身体の格好だけでなく、感覚を上手く表現出来たらいいな〜とは思うんだよね。でも、説明っぽくなるのも嫌だし。説明っぽかったらムードないでしょ。エロティックにならないよね?」
「私の一番の判断は「愛があるか無いか」だから関係ないかも。なんにせよ感覚的なものにしても、肉体的なものにしても、しつこく書かれたら嫌。それこそ刺激過多で食傷気味になる」
「やっぱり「適度の刺激」が大切って事ね」
「そう。表現が上手い方がいいんだろうけど」
「少ない言葉で伝えられる事が出来ればいいのかもね」
「それはあるよ。何回も書くな!内容進めろよ!みたいなのあるし」
「しつこいの?」
「しつこいの!
いくら表現がライトでも「猥褻」になると思う」
「「春を〜」の二次元サイト立ち上げた時さ〜書いてて私が一番エロいな〜って思った話は反応が全然なかったんだよ;なんでかな〜?」
「話がおもしろくなかったんじゃないの?「エロいと思った話」が「好きな話」とは限らんだろう?」
「あ、そっか」
「ちなみに何?」
「黒い白衣」
「……………………」
「なんじゃ、その間は!;」