テレビアニメ男塾について語る(その2)


その1から引き続き、テレビアニメの「魁!男塾」について語ってみたい。
私個人の勝手な判断なのですが、テレビアニメの「男塾」は、大体3部に分かれていると思う。
第1期 1話〜14話(主に一号生達の学園マンガ的なお話)
第2期 15話〜22話(関東豪学連VS男塾、驚羅大四凶殺)
第3期 23話〜33話(一号生VS三号生、大威振八連制覇)
34話は最終回でダイジェスト版
という感じで分類出来る。
はあ〜やっぱり第1期はいいやね〜
第2期もいいんですが、アニメスタッフの伊達と三面拳に対する愛のなさを、あそこまで見せつけられると複雑な気持ちに…;飛燕なんかひどいと思うの〜;人気のあるキャラクターだっていうのに…あの気の抜け切った作画ぶりは一体…;
では、今回はその第2期を考察してみよう。
塾長の留守に教官達が「愕怨祭」を開くところから始まる。
「愕怨祭」に来た客の中に関東豪学連のスパイが入り込んでいて、対立となるのだ。
小さな事だけど、この「愕怨祭」の出し物で、原作と違う部分がある。
まず、偽者の刃物でお金を取る催物の犠牲者が、秀麻呂から富樫に変更されている。
こういった変更は第1期での「ポリスアカデミー」の回でもあった。座禅の最中にタバコを頭に乗せられる役である。その時は逆に原作では富樫だったのが、秀麻呂になっていた。
ちなみにこの座禅の時、一瞬だが原作にはなかったコーヒーカップを頭に乗せている桃の可愛い姿が見れるので、お見逃しなくv首の縄で繋がってるし、桃と一蓮托生なんて望むところよv
話を戻しまして…この役の変更の意味はなんなのか?何故、わざわざ変更しているのか?
これはもう、ひとえにアニメスタッフの富樫への「愛」であろうと推察する。
座禅の時はあまりいい役とは言えないので、ギャグ担当の秀麻呂に変わらせた。もしかしたら「油風呂」をクリアした猛者である富樫が、これぐらいで音を上げるとは思えない、という意味があったかもしれない。では「愕怨祭」の変更は何か?
富樫の出番を多くする為かと思ったが、そうではないようだ。それなら、お客さんに憂さ晴らしの殴られ役でも出番はある。
では、なんだろう?と疑問であったが、本物の剣を刺された富樫のシーンを観て納得した。
地面に転がり、痛みを堪える姿がかっこいいんである。
「これが描きたかったのね…;」
多分、真相はこれだと思う;まったく…;
真面目に考えると、小柄な秀麻呂にやらせるのは酷だ、なんて意見があったのかも。富樫だったら根性で大丈夫そうだし…
そんなこんなで、関東豪学連の森田君とラグビー対決となる(森田の声が小杉十郎太氏なのはびっくり。時代を感じるぜ…;)
一升瓶に入れた劇薬(実はしびれ薬)を回し飲みするシーンだが、私は桃が飲んだ後、誰が飲むのか気になっていた;だって間接キッスだよ!
富樫だったら、スタッフの愛は本物だ!(その根拠は?)
が、飲んだのは秀麻呂だった;なんでじゃあ〜!
期待させんじゃねーよ、アニメスタッフ!
ラグビー対決の話だが、さすが『演出:又野氏、作画:羽山氏』のゴールデンコンビだけあって秀逸!
とにかく動く!動く!展開もおもしろくて飽きさせない!絵も綺麗だしレイアウトもばっちり決まっている!音楽の流し方もグッド!
この回で私はアニメスタッフが赤×桃である事を確信した。
なんてったって「赤石先輩直伝!斬岩剣〜!」だもんな;
巌流島から怪しいと思っただよ!
二人の出会いのシーンからフォーリンラブに見えるし(「いい一瞳をしておる…」だよ!)墓石ぶった切るところなんか、切った後の赤石先輩は桃ちゃんに目線送ってるし!
「見ていてくれたかいハニーv」
と言わんばかりじゃないの!(いや、赤石先輩がそんな事言わないのは分かってるよ;あくまでそう見えそうってだけですんで;)
桜の木の下への呼出しとか、映画で赤石先輩が桃と空港で話すシーンとか、いつの間にか他の塾生消えてるし…きっと二人っきりの世界を描きたかったに違い無い。
原作と比べても…あ、そうそう、私原作の文庫本持ってるけど、3冊抜けていると以前書いた事があると思う。でも、この前1巻買いました。
何故かというと、通勤電車が帰りに事故で止まってね〜
「時間つぶしにそこへんのコーヒーショップにでも入るか〜暇だから何か本でも読もうかな?あ、男塾の抜けてるやつでも買うか〜」
で、買いました(超蛇足;残りの2冊もこんな感じで買いそうだ)
二号生とのご対面式を改めて読むと…
原作は普通に流れで、赤石先輩と桃の対決になるって感じだけど、アニメはあんなに間をとってるし、見つめ合ってるし…交わす言葉も多い。
二人の『愛の軌跡』を描きたいとしか思えない。
その道のプロである、私の目は誤魔化せなくてよ!(どの道?)
皆様、ご推察なさっていらっしゃると思いますが、わたしく、ラグビー対決でも薬で苦しそうな桃ちゃんにトキメキましたvまた、自ら足に刀を突き立てるし!ああ、色っぽい〜v(いい加減にしろよ;)
そしてとうとう、モブでも分かる鈴置氏の声…もとい伊達の登場で驚羅大四凶殺に突入する。それに際し、虎丸が登場してくる。
この虎丸登場も原作とは違っている。
1.虎丸が桃達より一年上
2.桃達が勝手に虎丸を牢から出す
この2点。この変更にも意味があると思う。
1.仲間思いの桃達が、牢に閉じ込められた虎丸を放っておくとは考えにくい。
2.牢から出された虎丸が桃や富樫達に借りを感じて、驚羅大四凶殺に参加するという意味をもたせた。
って感じじゃないかな〜
アニメ「男塾」は原作より、心情や意味のあるものにしようと、努力していたのだろう。
虎丸が登場してくるこの話でも、スタッフの富樫への愛をビシバシ感じる;
鉄棒のシーンとか虎丸とのやり取りとか、白ガクランを着た時の「死装束ってわけかい」
というかっこよい台詞は、原作では虎丸だったのに、アニメでは富樫が喋っている(だったと思う;多分…;)
凶殺に入って骨だらけの洞窟を歩くシーンがありますが、骸骨の山だと分かって皆がびっくりする。その時、富樫が桃ちゃんの足にとびつく可愛いシーンが一瞬ある。
アニメスタッフ…どんだけ富樫贔屓なんだ…
まあ、ここまでやってくれると、いっそ清々しいか…;その愛のひとかけらでも、伊達や三面拳に注いでくれたら…!無理ですか…そうですか…(T_T)
驚羅大四凶殺は、ほぼ原作通りに話が進む。1話につき1対決というハイスペース。
伊達VS桃以外で私が一番良かったと思うのは、虎丸VS月光。
声優さんの熱演で迫力満点だった。
大車輪の月光を見た時はどうしようかと思ったけど…(笑わずにはおれんかった!そのまま滑って落下するし…;本当は落ちてないけどね…漫画と違って動きがあるから、余計に笑いをとってるように見える…;)
そして、伊達VS桃になる!
これに関しては何回も何回も何回も何回も語ってますんで、今さら必要ないかと思いますが、やっぱり言わせて頂きましょうv
卍天牛固めをかけられる桃ちゃんが激エロなの!
もう、何度観てもたまらんもんがある…
大切な事なんで2回も3回も4回も5回も言わせて頂きます!
でもね〜この伊達VS桃が始まった時の話なんですが、作画がえらい濃い絵で…;
なんかイメージ的に『劇画調、愛と誠!』(←知らんけど;)って言いたくなるような…;作画は斉藤浩信氏って人なんだけど誰だろう?
次の話の作画が羽山氏で本当に良かったよ〜;
その話はラグビーの時と同じく素晴らしい出来!ここでも担当はゴールデンコンビ!さすがです!
掘さんの声がずっと堪能出来るし、ラストでは桃ちゃんの泣くシーンも見れるし(皆泣いてるけど)
あ、今まで言い忘れてたけど、山を降りない決意をした桃のところに三号生がやってきますよね。
その時の脅える桃ちゃんが、激プリティー!(またか…)
下山して、富樫達が生きていると分かって、気の抜けた桃ちゃんが倒れるシーンとか色っぽい!
もう、完璧に受にしか見えない!
皆様も納得して下さいますよね!アニメの剣桃太郎、奴は受ですよ受!受なんですよ!(黙れ
アニメスタッフは赤×桃みたいだけど、桃ちゃんを可愛く描いてくれるので許す(何様…)
ここまでがテレビアニメ「魁!男塾」の第2期。
第2期は前半はともかく、後半は完全に格闘漫画に移行している。
この変化が私的には淋しかったかな。
でも、まだ松尾、田沢、秀麻呂といった他の一号生達の出番もあったから良かったんだけど。
けれど、学園漫画にはもう戻れないのね…
私は原作よりアニメ男塾が先だから、実をいうと伊達や三面拳が重要なキャラクターだと全然まったく気づいてなかった;原作読んで意外だったのを覚えている。特に伊達が…副将になるなんて、桃の隣に常にいるなんて、愛が芽生えるなん…いやいや…思わなかったよ;
アニメの伊達と三面拳の扱いは、あくまで「外部キャラ」だったと思う。凶殺を経て一号生として入塾してくるけど、やはりどこか「内」に入れていないところがあった。
特にアニメスタッフは富樫贔屓が激しいから、桃の隣の地位をぶん取る伊達に感情移入出来んかったかもしれん;
富樫贔屓は第3期になっても続きます;それは、また次にお話しとうございます〜