虎落笛(もがりぶえ) 影華までの年表

主要登場人物

相葉影嗣(あいば かげつぐ) …二十一歳、刈谷道場の門弟、相葉家の次男部屋住み
福田謙次郎(ふくだ けんじろう) …三十六歳、刈谷道場の師範代
伊井正太郎(いい せいたろう) …三十三歳、刈谷道場の師範、門弟達の師匠
刈谷新左ェ門(かりや しんざえもん) …三十四歳刈谷道場の本来の持ち主
刈谷勝之進(かりや かつのしん) …(故人)新左ェ門の父
刈谷九郎兵衛(かりや くろべえ) …(故人)新左ェ門の祖父で福田の師
相葉宣高(あいば のぶたか)…二十九歳、相葉影嗣の兄で相葉家の跡取り
堀田 …刈谷道場の門弟で相葉の友人
橋本 …刈谷道場の門弟で相葉の友人
曾根崎 …刈谷道場の門弟で相葉の友人
平川彦蔵 …謎の剣客
牧村親成(まきむら ちかなり) …刈谷道場の門弟で相葉の友人
牧村加代 …牧村の妹
静 …相葉宣高の妻


水月の章

刈谷九郎兵衛が息子である刈谷勝之進に刈谷道場を譲り渡し、隠居生活を始める。

刈谷九郎兵衛、伊勢で福田謙次郎と出会い、『水月の剣』の後継者として彼を連れて帰ってくる。
九郎兵衛の孫である刈谷新左ェ門はこれに反発。

五年後、福田謙次郎『水月の剣』を伝授される。この時の儀式を刈谷新左ェ門は見てしまう。
福田は一旦国に帰るが、おまさとの事があり、出奔してくる。以後、刈谷道場で、刈谷勝之進と共に門弟達を教えはじめる。

九年後、武者修行に出ていた伊井正太郎が帰ってくる。刈谷道場で高弟として教え始める。

三年後、刈谷九郎兵衛が亡くなる。直後、刈谷勝之進も急死する。この時、福田は道場を去るつもりだったが、刈谷新左ェ門に決闘を申し込まれる。破れた刈谷新左ェ門は旅に出る。
この決闘で相葉影嗣が『水月の剣』を見てしまう。
相葉は刈谷道場に入門する。


虎落笛

六年後、相葉影嗣の友人である牧村親成が人を殺して出奔する。相葉は討手に選ばれる。

一年後、相葉影嗣は牧村親成を討ち、国に帰ってくる。この時、相葉と福田は初めて結ばれる。
この旅の途中で相葉は静と知り合う。


雪華の章

相葉達の藩に平川彦蔵なる剣客が現れる。福田のもつ「雪華の剣」を狙うが、相葉に腕を切られて去る。


白鷺の章

相葉家の嫡男、相葉宣高が静と結婚する。


影華の章

幸太という傷ついた刺客を福田が助ける。

福田は命を狙われるが、幸太によって助かる。幸太、死亡。

相葉の兄、宣高が急死する。直後、刈谷新左ェ門が八年ぶりの帰還を果たす。