「ハンニバル」
みなさんご存知だろうと思いますが、超有名な映画ですね。
サイコホラー映画ブームの火付け役ともなった「羊達の沈黙」の続編。
ハリウッドで一番人気のある悪役、ハンニバル・レクターがまたもや、やってく
れます。
前回に引き続きやっぱり残酷な無気味なシーンとかがあります。
冷静に考えたらかなり極悪非道な事してるのに、何故かレクター氏に嫌悪感を
抱かないんですよね。不思議です。下品さがないからでしょうか?
理由もある事にはありますもんね。自分に対して何もしなかった人には何もして
いないので、無差別ではない、という事と、自分より圧倒的に弱い人にも手を
だしていないし(子供とか)
クラリスのキャスティングがジュディ・フォスター、ではなかったので、不満な
人もいるみたいですが、私は違和感なかったです。ジュリア・ムーアもエレガン
トだし、年月がたっているので大人の女性になった、という感がして良かった
です。
ラストはすごかった!実は映画館で一人で見ていたので(ちょっと目をそむける
シーンもあり)すぐ側に語る人がいなかったのが残念で残念で!
こ、これは愛ですね!後日、よしのとも語りましたが、「愛よね〜!」という
言葉しかでてこなかった気がします。
あなたが18才以上で愛というものの不可解で残酷な、且つ美しいものでない
ところも美しいという感覚が知りたければこれは見るべし。
(15才以下は絶対見ちゃダメ!)
映画見た後原作読んだんですが、忠実に再現して分りやすく作っていたので
脚本家さんすごいな〜と感服しました。
しかしラストが全然違うのに驚きましたよ〜。
賛否両論はあるでしょうが、私はラストは映画の方がお気に入りです。
どちらもまだこれから何かあるような余韻が残るのですが、その余韻の種類が
全然違います。
そこらへん感じ比べてみてもおもしろいかもしれませんね。
以前メールでもらったよしののイラスト載せちゃいます。一年以上前にもらった
やつですが、残ってましたよ〜。彼女には了承済み。
(「なんでまだ持ってるの?」と驚かれましたが、私も驚いたっちゅーねん)


よしのの語る
ハンニバル

とうとう羊達の沈黙で、犯罪者としての名を轟かせた彼の名が、冠タイトルに
なりました。
冠といえば、主人公ハンニバル=レクター医学博士・・・頭脳明晰、芸術にも
秀でていて、運動能力も優れていて、金にも生活にも困らないという、犯罪者
でなければ正に理想の王子様じゃないですか!
その上、彼にとって特別な存在であるもう一人の主人公、FBI捜査官のクラ
リスがピンチの時には、地球の反対側からでも颯爽と白馬(回転してましたが・笑)
にまたがり現れる王子様っぷりで、ついでにさりげなく拉致されてしまうという、
お茶目さん♪
そういえば、主役のレクター博士役のアンソニー=ホプキンス。元々ピアニスト
を目指してた方だそうで、本編でもクラリスへのお手紙朗読中にピアノ弾いてま
したが、やっぱりあれは空弾きじゃなく、実力でひいてるんでしょうね・・・
流石王子様です!しかも名前がアンソニー・・・なんだか古き懐かしの、
「キャ●ディ キャ●ディ」のアードレー家のお坊ちゃまを彷彿させるお名前・・・
どこを取っても生粋の王子様だよレクター博士っ!
が、やはり彼は王子様であって犯罪者・・・。彼にとって愛情を一心に注ぎ込める
対象のお姫様は、もっぱらFBI捜査官のクラリス只一人だけのようです。
うっかり彼に関わりたいと望む人間は、やっぱりただの大富豪でしかないメイソン
さん達と同じ末路を辿る事でしょう・・・所詮私達庶民には手の出ないお方なの
です・・・だってそれが王子様だから。



「カプリコン1」
かなり古い映画です。1970年代だったかな?一見SFですがサスペンス。
私が初めてTVで見たのは小学生の時でした。(年がばれる…)今は亡き淀川さん
が解説しているロードショーで放送され、「怖いですね〜怖いですね〜」と冒頭
で解説していらっしゃいましたが「何が怖いんだろ?」と思って見ましたら、
本当に怖かった…
こう、忍び寄る恐怖というのでしょうか?見えないものに対する恐怖というのを
映画で初めて見ました。しかも相手は同じ人間。今ではよくあるパターンの映画
かもしれませんが、当時は斬新だったのでしょうね。それに昔の映画って特撮
技術が発達していない分演出が上手いように思います。今はなんでも「燃やしゃ
いいのかアメリカ人」…。
後日びっくりしたのが、この映画にO.J.シンプソンが宇宙飛行士役で出演して
いたという事を知った時です。5.6年前の妻殺しの犯人として裁かれた事件覚えて
いますか?結局刑事が証拠をねつ造していたという事が発覚し、無罪になりまし
たが、真相は闇の中…
この映画に出ていた時はフットボール選手として絶大な人気があったらしい
です。ハリウッドではスーパースターは絶対映画にでるんですな〜今も昔も。
レンタルビデオ屋にでもあったらみっけもん。ぜひとは言わないですが、100円
ぐらいで借りられたら見てやっておくんなまし。



「蜘蛛女」
これは私は大好きな映画なんですが、賛同してくれる方はほとんどいないと
思われます。某雑誌には怒りのハガキコーナーみたいなやつで、「なんじゃあの映画
は!」というお言葉が載っておりました〜。なんで〜しくしく…
これも初めて見たのは淀川さんの番組でした。忘れもしないこの映画がTVでオン
エアされた日、私は生まれて初めてギックリ腰なるものになり、布団の中から
「ぎえ〜ぎえ〜いたい〜しぬ〜」と叫びながら見ておりました(見るなよ…)
もう、おもしろい、おもしろい。この容赦のない、救いのない話。あっぱれ。
登場人物達が全員自分の事しか考えてないんですね。素晴らしいじゃありま
せんか!
最近の映画は大儀名聞かかげすぎ!愛とか恋とかの為に戦い勝利する。
勝つのはみんないい人間、負けるのは悪い人間。世の中そんな分りやすい訳ない
だろう〜!
出演している役者も最高です(私的見解)ゲイリー・オールドマンが最低最悪の
主人公で、恐怖の蜘蛛女がレナ・オリン。脇をアナベラ・シオラ、ジュリエット・
ルイス、ロイ・シャイダーがかためてました。
これだけアクの強い役者ばかり揃えてましたので、ロイ・シャイダーがすっごい
普通に見えましたよ〜(「ジョーズ」の警察長官役やった人です。
ご存知ですか〜?)まあ、情けない男だから丁度よかったのかも?
余談ですがこの映画の原題「ブラッド・ロミオ(血まみれロミオ)」だったの
ですが、そのままの方が良かったですね〜。まさしくその内容だったし。
だれじゃ「蜘蛛女」なんてつけた奴!センスない〜
ぜひとも淀川さんに(あの名作「駅馬車」というタイトルを押し切って下さった)
つけて頂きたかった…(当時の関係者の間では「炎の暴れ馬車」みたいなタイトル
とかが候補であがっていたが、淀川さんが猛反対して下さったとか)
今の甘い映画にあきあきしている方にぜひお薦め。しかし犯罪的ストーリーはあって
ないようなものですので、気を付けて下さい。「あれ、こんな事してばれないの?」
とか「弁護士は?」などという見方をしてはなりません。
そして、救いはありませんから、お気をつけてご鑑賞下さい。



「ガメラ3」
だんだん趣味に走ってきました。すみません。
最新版三部作のラストです。なんでいきなり「3」なんざんしょ。
それは〜一番よかったと私が思うからです〜。(一番最初に見たのもこれだし)
怪獣映画に別に特別な感情もっていませんでしたが、これ見てもう惚れました。
ガメラに。惚れたついでに1.2と昔の映画もちょっと見ましたが、この最新版は
監督が思い入れある人だそうで、やっぱりこの最新版がいいですね。
何故これを見るはめになったかと言うと、そうあれは寒い寒い冬の朝のこと
じゃった〜(日本話口調で)
眠っている私を母がいきなり起こしにきまして「ちょっとバイク取ってきて〜」と
言ったのです。私は「?」でしたが、訳を聞くと、どうも夜、父の原付バイクが
盗まれたらしいのです。その盗んだ奴はバイクを少し離れたところにある公園に
放置して立ち去ったらしいのですが、近所に住む方がバイクの販売店に電話して
きて下さり、その販売店の店主がうちに連絡してきたらしいのです。(そこで
買ったから)
母も父もこれから会社なので、その日休みだった私が取りに行くはめになって
しまったのです。
取りに行くと当然エンジンキーもロックも壊されており、重いバイク引きずって
販売店まで持っていったのです。途中登校中の小学生らや、近所の主婦達に不信の
目で見られました。
怒りにかられた私は「これは破壊する映画でも見に行くしかない!」と思い、映画館
に直行し、この「ガメラ3」を見る事になったのでした。
完結というのにふさわしい内容でした。今迄の怪獣映画では取り扱かわなかった
テーマをもってきています。この最新版は現代の地球がかかえている問題等と
うまくからませており、全体的に深かったです。
敵となるイリスもデザインや光りが美しく、まさしく好敵手という感じでした。
美少女もいっぱい出ておりまして、なかにはスティーブン・セガールの娘さんも
(可愛かった)やるな〜さすが怪獣映画先進国。
丁度「ゴジラ」ハリウッド版が公開された後でもありましたから、相撲を国技と
する日本と、アメリカンフットボールの国との違いがはっきり分かりおもしろ
かったです。
しかしなんといっても、ガメラ、かっこよすぎです。
なんていい男なの!も〜かっこいいたら!私の中の「いい男判定メーター」ふりきれ
状態!但し、私のいい男基準は普通とはちょっと違っているかも…
小学生の時すでに「キングコング」をTVで見た時も「いい男判定メーター」ふりきれ
状態でしたから…(別に野獣系が好きっていうんじゃないですよ〜)
主題歌も良かったですが、TVでオンエアされた時はカットされておりましてショック
でした…
これは、ぜひ1.2.3.と見ていただいたですね。
しかし、これまたラストには要注意!アメリカ映画ようにすべて解決して
おしまい〜、ではありませんから。
パンフレットにもちらっと書いてありましたが、「日常の崩壊」で終わるのです。
映画館で見た時は三部作という事を知らなかったので、続きがあるのかと思い
ましたさ〜
あ〜続き見たい!っていうかガメラ見たい〜。ほんと〜に、かっこいいですから!


「グロリア」 1970年代に創られたちょっと昔の映画ですが、最近シャロン・ストーンを 主人公のグロリア役にしてリメイク版がでましたね。こっちの方は見ていないので、 比べられませんが、多分オリジナルの方がシュールだと思われます(多分) やっぱり、その時の時代背景っていうのは大きいですね。人種差別とか。治安の 状態とか。 この映画も当時のそういった時代だったからこそ、リアルに感じられたん でしょうな。 スパイものとかも、もうソ連がなくなっちゃって冷戦時代が終わったからね〜 今みても、その時代を知らない人は今イチリアルに感じれないかもしれませんな〜。 なんと言ってもこの映画の魅力はグロリアにつきます。もうめちゃめちゃ かっこいい!一匹狼の女主人公なんて初めてであっただろうと思われます。 派手な銃撃戦とかはまったくありません。回るカメラアングルもなしで、リアルで す。「ヒート」という映画で(アルパチーノとロバート・デニーロが共演して話題に なった映画)ラスト近くで15分間にも及ぶ銃撃戦がありますが、あれと似ています。 別に特殊な能力を持ったヒーローでなく、極めて普通の人間が銃を持って人を撃つ、 というシーンです。それだけに現実的です。両親を殺された男の子も号泣する訳で なく、淡々とその悲しい事実を受け入れようとしているのが感じられました。 本当の現実では人が簡単に殺されている、そして殺すのも同じ人間、という事を ひしひしと感じさせてくれます。 私が思うに、この頃の映画って映像技術が発達してない分、役者のレベルが高かった んではないでしょうか?いろんなタイプの役者がいましたもんね〜。今はどうも、 みんなドングリの背比べ的な感じが…… 飛び抜けてすごいっという方がいませんし、アンチヒーローもいないんだわさ〜 これは悲しい〜私はアンチヒーロー大好き派なのに〜ううう〜なんでみんな正当派 ばっかりなんでしょう?男優の方々も男の色気のある人がいなくなりました〜。女優 の方もかわいい人が多いんですが、美しい人は少ない事ないですか?う〜んこう思う のは私だけ? 話を元に戻しましょう。(脱線しとったんかい)この映画は極めてリアルな シュールな雰囲気の映画ですので、起承転結がくっきり、どっきり、はっきり している映画を見たい方は辞めた方がいいでしょう。 しか〜し、アンチヒロインのかっこよさがみたいならこれはお薦め! アンチヒーローならいくつかありますが、アンチヒロインっていうのはなかなか いませんからね〜。そういう意味でも貴重な映画です。



「あずみ」

見に行ってしまいました。なんで?って感じで自分でも不思議ですが、カメラ
ワークが海外の関係者に絶賛された、という記事を読んでから興味は持ってい
たのです。で、どうも最近ぱっとしないな〜なんか時代劇観たいな〜切りまく
るやつ〜、などと考えておりましたところにレディースデー。1000円なので
突発的に見てしまいました。
キャストも何も知らなかったので、オダギリ・ジョーがでてるとは知らなかっ
たです。実は私演技してるオダギリ・ジョー見るの初めてだったのですが、
上手いですね演技。あんなキレた演技やりとげるなんてさすがだね〜(戦国時
代の日本にバラなんてあったのか?という突っ込みは置いておきまして…)
脇が豪華でしたね。皆上手かった。キレてました。途中、竹中直人が出てきた
時、横に座っていた女の人が笑い出して(肩震わせて我慢してる)いました。
彼女のつぼだったのかな〜。しか〜し私は竹中直人に仕えていた側近が気に入
りましたよ〜誰なんざんしょ?良かったわ〜あーいう人タイプです〜
主役クラスは新人でかためていたのかな?あずみ役アイドル(?)なんですか
ね?よく分からない(すみません勉強不足)悪くはなかったけどもうちょっと
迫力のある方が良かったかな。友人曰く『「貴様〜」て叫んでも憎しみ感じな
い』
仲間の刺客ももうちょっと腰すわっていたらな〜と思わずにはいられなかった
です。殺陣のシーンがちょっと…あれだけ凝ったカメラワークなら腰すわった
役者がやったら更に良かったんだろうな〜と思いました(悪くはないんですがね)
今回この映画見てて「バトルロワイヤル」思い出しました。大人達が子供達に
殺しをさせるところとか、意味のない死がありすぎるところとか、おもしろい
けど別に何も残らないって感じですか?原作ありきの作品なんでしょうね。
きっと原作はもっと奥があると思いますが。やっぱ劇画だ〜と思わせるシーンが
いっぱいありましたし。
絶賛されたというカメラはさすがでした。ハリウッドや香港のワイヤー技術なし
であれだけ見せるとは、注目されるでしょう。しか〜し酔ってしまいそうになり
ました。USJの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも駄目だったからな〜
私…
まあ、初めに言ったように、時代劇観たい〜切り捲るやつ〜と、思う方はいいだ
ろうと思います。