名も無きもの SCENE8

 岩城はトマス神父の話を聞くべく、アスランの店を訪れた。香藤は心配そうな
顔をしていっしょに行くと言ったが、岩城はやんわり断った。香藤はまだアスラ
ンの店に出入りを許された身ではないし、これ以上香藤に寄り掛かっているわけ
にはいかないと思ったのである。香藤の手は暖かくて、その胸の中は居心地が良
くて、いつまでも包まれていたくなってしまう……
 岩城は自分の中で香藤の存在がこんなにも大きくなっていた事に初めて気がつ
いた。

 クラブの地下に降りて例の部屋に入ると、アスランはいつもの場所にいつもの
無表情な顔で座っており、岩城に大きな封筒を一枚差し出した。
「これは……?」
「……トマス神父からの預かりものだ……お前に渡すように言われた……」
「……………」
「それと、これを返す……」
 アスランはこの前報酬の代わりに岩城が渡した十字架をテーブルの上においた。
「何故……?」
「この十字架のもつ力は大きい。お前が身を守る為に絶対に必要になるだろうか
ら返してやってくれと言われたのだ…悪魔に憑かれる危険があるからとな………」
「……トマス神父にか………?」
「そうだ……」
 そうか、この十字架の護符が無くなったのでベルゼバブが現れたのだな、と岩
城は思った。
「……神父は………」
「もうこの世にはいない………」
 岩城の身体がびくりと震える。胸が針で刺されたような痛みを感じる。落ち着
かせる為に大きく深呼吸をして気持ちを整えた。
「…トマス神父は……なぜこんな事を……?」
「さあな……暗号文を解くだけでなく、対悪魔の武器も作っていた……まあ、そ
れで金をもらっていなかったがな……金を受け取っていたのは俺だ……」
 岩城はするどい目でアスランを睨みつけたが、彼はまったく動じる素振りをみ
せない。
「……紹介料だ………」
 岩城はかるくため息をついて、背を向けた。
 クラブを出ると、夜のとばりが降りようとしていた。
 夕暮れの中、行き交う人々は家路に向かっているのか、皆足早だ。
『俺はどこに帰るんだろう………』
 そう思った岩城の頭の中に香藤の顔が浮かび上がる。くったくのない笑顔を浮
かべた優しい顔を……
『ど、どうして香藤の顔がでてくるんだ……!』
 岩城は自分の思いに驚き、少し頬を赤らめながら歩きだした。すると、突然後
ろから呼び止められた。振り向くと、人のよさそうな初老の女性が微笑んでいる。
「イワキキョウスケ、でしょ?大きくなったわね〜」
「え………?」
 岩城は必死に彼女が誰か思い出そうと頭をフル回転させた。見覚えのある顔だ、
確かにどこかで会っている……
「あ……管理人さん……」
 彼女は十五年前、岩城がこのロスに来た時お世話になったアパートの管理人で
ある。香藤の部屋と隣合わせだった時のアパートだ。岩城があの夜に飛び出して
から会っていなかった。
「久しぶりね、十五年ぶりかしら。本当に大きくなって……でも、綺麗なところ
は相変わらずね」
「何をおっしゃっるんですか///……その節は大変お世話になりました。お元気
そうでなによりです……今までちっとも会いませんでしたね」
「イワキが出て行ってからしばらくして、アパートを引き払ってサンディエゴの
方に引っ越したのよ。ほら、嫌な事件が続いたから……今日は孫の顔を見にロス
に来たのよ」
「嫌な事件って?」
「ああ、イワキは知らないのね。そういえばあなたが出て行った同じ日だったか
しら?」
「何かあったんですか?」
「……ええ……香藤さんの家のお子さんが自殺なさってね……」
「……え………」
「イワキもお隣だったでしょ。覚えてない?ほら長煩いでずっとベッドに寝たき
りだった男の子。あんまり会ってなかったかしら?」
「……香藤……洋二……ですか?」
「そうよ。知らなかったの?」
 岩城は頭が混乱してきた。
 この目の前の女性は何を言っているのだ?香藤は死んでなんかいない。大きく
なって今自分といっしょにいるではないか。何か勘違いしているようだ、と岩城
は苦笑して説明しようとしたが、彼女の言葉に遮られた。
「自殺って断定された訳ではないんだけど…用水路の塀の中でそろえられた靴が
見つかってね……それで病気を苦に自殺したんじゃないかって言われたの。遺体
はあがらなかったわ……」
 彼女の言葉に、岩城は何か突然目が覚めたような、パンと目の前で手を叩かれ
て覚醒したような感覚を感じた。目を閉じ必死に記憶の糸をたぐりよせてみる。
 十五年前、自分の隣に住んでいた男の子の顔を思い出そうと映像を浮かべる。
いつもベッドに横になっていた男の子、細くて華奢な体つきをしていた……そし
て、岩城ははっきりと少年の顔を思い出した。それは今の香藤洋二ではない。
 あの少年が大きくなった姿が、今の自分の隣にいる香藤になる訳がない。まっ
たくの別の顔、別人だ!
 香藤とニーソン牧師の遺体が発見された現場で初めて会った時、香藤だと名乗
られて岩城はまっ先に違和感を感じたではないか。何故信じてしまったのだろう。
香藤がアパートに住んでいた香藤だという証拠は彼の言葉しかなかったのに、自
分はたやすく信じてしまった。人一倍慎重な筈の自分が。
『暗示だ………』
 香藤はあの時自分に暗示をかけたのだ。今、管理人に話を聞いて、意識的に昔
の香藤の顔を思い出そうとしない限り気がつかなかった。無意識に思い出すのを、
考えるのをやめていたのである。
『どうして!では香藤は俺を騙していたのか!なぜ!』
 岩城はあまりのショックで自分がどこにいるのか分からなくなっていた。フラ
フラとした足取りで歩き出す。後ろから管理人が声をかけるが、岩城の耳にはまっ
たく届いていなかった。

       *

 香藤は図書館に来ていた。岩城の事が心配でついていきたかったが、断られた
ので、ここは引こうと思ったのである。
『岩城さん、頑固なとこあるからな〜。でも俯き加減で頬を染めて照れてた岩城
さん可愛かったな〜』
 香藤の顔は思い出し笑いでふにゃけていた。
『おおっといけない、いけない。調べなくっちゃ!』
 香藤はパソコンで過去の新聞を閲覧し始めた。
 いろいろ調査を進めていくうちに、ニーソン牧師は十五年前のある日の事を調
べていたらしいと分かったのである。
 十五年前のある日とは、岩城がアパートを出て行った日である。
『この一致は偶然だろうか?いや、何か意味が有るような気がする……』
 新聞の他に通信会社の通話記録なども調べてみたが、ピンとくるものはなかっ
た。
『なんだろう?牧師は何かを探していたんだろうか?依頼人の話していた双児の
弟に関するものだろうか?』
 大量の新聞の小さな記事まで読んでいると、ある記事が目に止まった。
『少年が用水路に飛び込み自殺』
『なんだろう?』
 かなり小さな記事だが香藤は気になって読み進めていった。
『昨日の深夜、林の奥の方で何か異様な光を見た近くに住む住人は、朝になって
光が見えた方角を調べに行った。すると用水路の塀の中で綺麗にそろえられた靴
を発見し、もしや自殺ではないだろうか、と警察に届けた。調べたところこの靴
の持ち主は香藤洋二という十二歳の少年のものであると分かり………』
 香藤は自分の心臓が止まったような気がした。
『……なんだって……?俺が……自殺……?』
 頭の中がパニックを起こし、香藤は呆然とした。辺りを見渡すと、いつもの変
わり無い景色。静かな図書館の中、人々は各々本を読んだり、雑談をしたりして
いる、ごく当たり前の風景である。
 しかし、香藤はそれらの景色が突然違う世界に見え、異質なものが自分に流れ
込んでくる気配がした。
『どういう事だ……香藤洋二が自殺…?!じゃあ、俺は…ここにいる俺は一体誰
なんだ……!?』
 気分が悪くなり、口元を手で押さえる。
『いや、きっと何かの間違いだ!、この後で誤報だったという記事がある筈だ!』
 そうに違いない、と香藤は縋る気持ちでページをめくり続けた。しかし、目に
止まったのは香藤の望んでいた記事とは逆のものだった。
『少年の葬式がアーリントン墓地で行われ――』
「……そんな………」
 そんなバカな話があるものか!
 香藤は墓地の場所を確認すると、図書館を飛び出した。
――思い出したか?――
 その時、誰かが耳もとで囁きかけたが、香藤はあえて無視した。
 聞こえている事を否定したくて………

       *

 混乱しながらも岩城はなんとかアパートに帰りついた。身体が小刻みに震えて
いる。あの悪魔に襲われた時とは違う寒さを感じる。
 心が寒いのだ………
『……どうして……香藤………』
 岩城はうなだれて、キッチンの椅子に腰掛けた。
 ふと、手に持っている封筒を思い出す。
『トマス神父は何を俺に………?』
 岩城は目を閉じ、なんとか心を落ちつけた。ゆっくりと封を切り、中身を取り
出す。
 封筒に入った手紙が二通と、四角に折り畳まれた紙が一枚、そして鍵が一つ入
っていた。
 折られた紙を広げてみると、そこには魔法陣が描かれており、左上に『2』を
表わす記号が刻み込まれている。
『こ、これが、あの暗号文の続きだったのか!?』
 岩城は急いで他の二通の封筒を調べる。切手も消印もないので投函されたもの
ではない。後ろにニーソン牧師の名前があった。トマス神父の最後の言葉を思い
出す。
『トマス神父の言っていた、ニーソン牧師からの手紙とはこれか!ではこちら
は……』
 もう一通はトマス神父の手紙だった。封もしていないむきだしの封筒から岩
城は便箋を取り出し、読み始めた。
『イワキへ
 実は私はニーソン牧師が亡くなる前に君に渡して欲しいと、古文書とともに
手紙を預かっていたのだ。しかし、君にこの手紙を見せるのはあまりに危険な
気がして今まで渡せずにいた。
 古文書は二枚あり、牧師が亡くなったと聞いて本から抜き取ったのだが、残
りのもう一枚はすでに誰かにとられた後だったので、私は持っていない。
 牧師と私は悪魔の事をもっとよく知らなければならないと昔の古文書を探し
たり、解読したりして研究していた。彼等の対処方法をもっとよく知りたかっ
たのだ。悪魔を追い払う為の武器をつくり出す為、悪魔の天敵でもある天使の
研究もした。そして牧師はある仮定を導きだした。君の胸にあるという痣の事
らしい。』
 岩城は手で胸を押さえた。
『私はあえて聞かないようにしていたので詳しい話は分からないが、ニーソン
牧師の手紙には書いてあるだろう。これらはアスランに預けておくので、私に
何かあった場合に君に渡すように頼んでおく。アスランには情報をもらう代わ
りにその武器や我々の得た知識で彼を手伝う事にした。これは秘密にしていた
ので、君は知らなかったと思う。
 私もニーソン牧師も悪魔を倒す為の武器をつくり出したり、研究したりして
いるので、彼等からかなり恨まれている。実際何度も命を狙われた。だが、こ
れは私が選んだ道なのだ。もし、私が死ぬ事があってもこれは誰のせいでもな
い。ニーソン牧師も、私も自ら選んだ道をいき、その結果が『死』だったとし
て後悔はしない。それをよく覚えておいてくれ。
 君の幸せをいつも祈っているよ。

 トマス・カルバート』

 岩城は大きく息を吐き、椅子の背にもたれ掛かった。
 文章から察するに、この手紙はアスランから暗号の解読を依頼される前に書
いたものだろう。
『以前から命の危険を感じていたのか?』
 ニーソン牧師が殺された事で危機感が高まったのかもしれない。岩城はそっ
とニーソン牧師の手紙を手に取った。
 ここに何が書かれているのだろう………
 読めば最後、もう後戻りは出来ない………けれど……
『俺は真実が知りたい…!どうしても、あの夜、俺を襲った奴の正体を知りた
いのだ……!』
 岩城は意を決して封を切った。
『イワキ、君がこの手紙を読む時、私はこの世にいないだろう。君に伝えるべ
きかどうか悩んだが、やはり君は知っておくべきだと思う。
 私は悪魔や天使、天界や地獄の事を調べているうちにある古文書を発見した。
それには神に封印された天使の話が書いてあり、その者はルシファーの双児だ
というのだ。そやつを呼ぶ名は失われてしまった為、紋章だけが伝えられてい
るらしい。それは君の胸に出来た痣と同じ紋だ。君を襲ったのはこやつに間違
いないと思う』
 岩城は天をあえぎ、高鳴る心臓の音が耳に響くのを感じていた。息が苦しい
が、続きを読まずにはいられなかった。
『私は君の話にある疑問を感じていた。それは本当に君に痣を残していった者
は君を襲ったのか、という疑問だ』
『…え……?』
 牧師の文章が理解できなくて、岩城は何度もそこを読み返した。だが、どう
解釈しても牧師は岩城が襲われた事に疑問を抱いていたようだ。
『まさか、俺が嘘を言っていると……?』
 岩城は恐ろしくなりながら、続きを読んだ。
『君は子供の頃から霊感があり、普通の人には見えないものを見てきた。君の
知っているとおり、力のあるものは憑かれやすい。
 君は私の元で鍛練を積み、悪魔払い師となったので、今は下級悪魔ごときは
簡単に落とせるようになったが問題はその前だ。当時の君は身を守る術を知ら
ず、まさに剥き身の果実だった。
 君が日本にいた時無事だったのは、おそらく土地神が守っていた為だと思う。
代々その土地にいる神がその土地の子孫である人を背後霊のように守っていた
のだろう。
 だが、君はこのロスにやって来てしまった。悪魔が君に目をつけるのは時間
の問題だった。
 しかし、悪魔より何より先に、その名も無き者が君に印をつけた。その為に
どの悪魔も君に憑く事が出来なかったのだ』
「ばかな!」
 岩城は思わず声を張り上げた。この忌々しい胸の痣が自分を守ってきただ
と!?
『私の推測だが、名も無き者は君と融合する事で君に自分の力を与えたのだ
と思う。しかし、それは精神的な世界での出来事で肉体的なものは関係ない
筈。イワキ、君は自分の身体が汚れていると随分苦しんでいたが、君の身体
は穢れてなどいないのだよ』
「……な…に………?」
『あの時、君が陵辱されたと感じたのは融合した時の行為を君の精神がそう
解釈したからであって、本当に肉体の交わりがあったのではない。なぜ、そ
んな解釈として受け取ったのかは分からないが、私は2つの理由からだと思う。
1つは融合するという行いが感覚的に性的交合に近かった為。もう1つは名も
無き者が君を愛しており、欲していたから』
「……え………」
『これらはすべて私の仮説にすぎない為、いたずらに君を混乱させてはなら
ないと思い黙っていた。しかし、私はこの古文書とそやつを呼び出す魔法陣
を手に入れた。私はこの名も無き者を呼び出すつもりだ。
 危険なのは分かっている。だが、私は今の人間の汚れ方にとても危険を感
じているのだ。
 他人を受け入れず、自分だけしか認めない者のなんと多い事か………愛を
知らず全てを憎む人間が多すぎる。このままでは人間そのものが悪魔となり、
人間界も地獄と化すだろう。
 私はこの者を呼び出し、なんとかその力を手に入れたいのだ。ルシファー
の双児ならば、それに匹敵する力を持っている筈だ。
 もしかしたら、破れるかもしれない………だが私はそれでも満足だ。自分
の生をまっとうしたと安らかに死ねると思う。
 ただ、気掛かりなのはイワキ、君の事だ。
 君は自分を汚れた存在だと思い、誰にも心を許さなかった。しかし、君は
美しいよ。誰よりも美しい心をもっている。
 どうか自分を信じて欲しい。そして誰かが君に愛を捧げたら、君もその愛
に応えたいと思ったのなら、勇気をだして受け入れて欲しい。
 最後に、私に何かあった場合だが……
 君は私と同じように名も無き者を呼び出そうとするだろう。だが、それは
どうか思い止まってくれ。あまりにも危険であるし、何より真実を知る覚悟
がない限りやるべきではない。
 では、いつも、君の幸せを祈る。どうか幸せになってくれ………』

 手紙はここで終わっている。
 岩城は大きく息を吐いた。
 頭の中がゴチャゴチャで混乱している。
 考える事が多すぎる。
 今まで疎ましいものでしたなかった胸の痣が自分を守っていたなんて……
…いきなり考えを180度変えろと言われても無理な話である。
 そして、あの夜の行為が実は精神世界の出来事だったなんて………
『俺を愛していた……?そいつが……?』
 あの夜頭に伝わってきた言葉。
『アイシテル……』
「……そんな……!」
 岩城はその言葉を振払いたくて立ち上がった。
「信じられない………」
 そう、すべてはニーソン牧師の憶測なのだ。だが、確かめたくても、もう
彼は死んでしまった……
『そいつを呼び出し、やられたのか……?』
 プールの中で溺死していた牧師。
『そうか、大量の水が必要だったのは異世界への門とする為か』
 水は天国、人間界、地獄とどの世界にも存在し、その世界への媒介であり、
出入り口となるのだ。
『……え……水………』
 岩城は香藤を思い出した。用水路に飛び込んで自殺したと言われている香
藤……つまり大量の水の中に飛び込んだのだ。あの夜、岩城が名も無き者と
融合したその夜に……!
 遺体はあがらなかった……
『これはなんの一致だ。何の意味があるんだ……!』
 あの夜、一体何があったのだ、ニーソン牧師は誰に殺されたんだ!
『知りたい!何があったのかを!』
 それらを知る術はたった一つ……
 岩城の視線は魔法陣にそそがれた。
『どうか思い止まってくれ』
 牧師の手紙の言葉を思い出す。
 けれど………
『牧師、許して下さい。俺はどうしても知りたいのです……!』
 岩城は古文書の紙を掴んで、部屋を飛び出した。


天使の名 ガブリエル
 天使とは両性具有の存在であるため、男性でも女性でもないが、このガブリエル
だけは女性の姿で描かれることが多い。理由として『トビト書』でガブリエルが神
の玉座の左側に座していたことにある。昔のユダヤの習慣では主人の左に座を占め
るのは女性ということになっていたからだ。(しかし、この説は敬虔なイスラム信
者には否定されている)
 マリアの前に現れ、イエス・キリストの懐妊を伝える天使もガブリエル。キリス
ト生誕の受胎告知の場面を描いた絵画はあまりにも多いが、そこに現れるガブリエ
ルは必ずと言っていいほど、百合の花を持っている。百合の花は聖母マリアの象徴
であると同時に、ガブリエルの象徴であり、処女の性を表す。
 ほかに、ガブリエルは天国から離れ生まれ変わる魂を導き、魂が母親の子宮にい
る九ヶ月の間見守るという。 ミカエルと同じく四大天使の一人。

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