今さらながら「魁、男塾」の色気に気付く

何を思ったか最近「魁、男塾」という漫画を再読してしまいました。
「男塾」とは20年程前「北斗の拳」や「キャプテン翼」などと共に
「週刊少年ジャンプ」の黄金世代に連載されていた、少年漫画の事。
単行本を買っていた訳ではないのですが、たまに友達から本を借りた
り、雑誌の「少年ジャンプ」を読んだ時に読んだりしておりました。
アニメは好きな声優さんが主役を演じていた為に見ておりましたが、
36話で終わってしまいました。
以後は雑誌では連載されていたようですが、追って読む事はしていま
せんでした。で、結局そのまんま;
再読するきっかけとなったのは、ビデオレンタル屋が半額セールをや
っていた時に、「魁、男塾」のアニメが置いてある事に気がつき
「わ〜い、懐かしな〜半額だし借りようっとv」
と借りて観た事です。
で、観た感想はと言うと…
「な、なんか色っぽすぎないか?」
でございました;
昔、リアルタイムで観ていた時は全然思わなかったのに…;
年とって腐女子の腐敗度が上がったからか?;
なんつーかね〜;桃(主人公の剣桃太郎)の声やってる掘秀行さんが
色っぽすぎるんだわ;
もう、叫ぶ時のかすれ具合とか「ため」とか息使いとかたまらん;あ
の破壊力は森川智之さんにも匹敵すると思う;
それに話もね〜;桃が、もて過ぎ!特に先輩からもてまくり!
「いい顔になっておる」
「男の顔になっていく」
「お前という男と戦えた事を誇りに思う」
とか、ガンガン言われてます;しかも、それを言う先輩の役の声も鈴置
さんとか田中秀幸さんだったりして、たまらん面子;(このアニメの声
優さんは皆良い)
先輩の言葉に返す桃の言葉も
「先輩…ごっつぁんです」
とか、後輩としての礼儀を崩さない態度。年下オフェンス好きな私はハア
ハアもんです;
念のために言っておきますが、「魁、男塾」をBLとして見ているんじゃな
いですよ;肉体関係とかあったら嫌です;
なんて言ったらいいのかな〜精神的に「男が男に惚れる」というムードが
あり、その色気がたまらんのです!ハアハアもんなのです!
アニメの方で特にお薦め(?;)なのが驚羅大四凶殺の最終死闘「伊達VS剣」
です。鈴置さん対掘さん、という男前声同士の戦いは声だけで悶えます(違;)
さらに、伊達が兜の角に桃の背中を突き刺して足を掴む「卍天牛固め」
なんて技は
「大丈夫なんですか、卍ってそんな言葉だけでも十分やらしい技なのに、
相手を組みしくその格好は!」
とか心配しちゃう程やばい技です(大違;)
だって「突き刺し」ているのを「必死にこらえて」いるんですから!(爆違;
両足、掴んでいるのもやらし過ぎます!(爆殺;)
さらに〜決着がついた時、桃は伊達を自分の身体に掴まらせてロープで崖を
上っていくんですよ〜この図も桃の腰に背中から伊達が手を回して掴まって
るもんだから色気ありすぎるんですが(まだ言うか;)ロープがちぎれる前
に伊達は手を離して桃を助けるんですよね〜
「さらばだ剣!」(原作では「桃」と叫んでいる」)
「伊達〜!」
ああ〜愛する人の為に、そんな自らを犠牲にするなんて…ううう〜涙もんで
す!(ばかもの;)
以上の男同士の生死をかけた愛情あふれる友情シーンを掘さん鈴置さんの声
が演じてるんですから、感動しなきゃ嘘でしょ〜色気感じなくてどうする!
ってもんです。
見た事のない人はぜひ、一度ご覧になって下さい。
アニメはこの後に行なわれた「〜八連制覇」で終わってしまうんですよね。
田中秀幸さん演じる大豪院邪鬼が好きでございましたよ〜
その大豪院邪鬼が死ぬと聞いて、その巻だけ原作買ってしまいました(おい;)
男らしい死ぬ様に泣きましたが、それ以上に、桃に対する態度に萌えまし
た〜!(あのね;)
重傷を負って死が目前に迫った邪鬼の前に駆け付けた桃は絶句。
「…せ、先輩…」
「そんな様で男塾総代がつとまると思うのか!」
と言って殴る邪鬼。桃は
「押忍…ごっつぁんです、先輩…」
と、言って受ける。もう、私を悶え殺す気ですか!(超勘違い;)
他のシーンでも、口の悪い伊達は他の仲間に勘違いされる事が多いけど、それ
をフォローする桃のシーンとかありまして
「伊達はそんな男じゃない」
「分らないのか、伊達の気持ちが」
とか、なんでそんなに心が通じあってるんですか?私的においし過ぎるの
よ!(…;)
伊達と桃はアニメでの超悶え映像がある分(違うって;)いい関係を見るた
んびに萌えます。
後に、伊達は孤児で同じ境遇の孤児達と殺しあいをさせられた過去を持って
いると分るのですが、その時私は
「ああ〜小さい頃から優しさに飢える境遇だったから、桃の優しさに完全敗
北しちゃたのね〜」
など、腐敗妄想させて頂きました(爆;)
こんな色っぽくておいしい話を20年前は見逃していたとは〜
惜しかった!(あほか;)
いや、真面目な話をしますとですね〜主人公である剣桃太郎は絶対的に強い
訳じゃないんですよね。
最後は勝ちますが、技量的には伊達や邪鬼の方が格は上であると思われます。
だけど、敵だった人は皆桃を認めるんですよね。
桃の「強さ」ではなく「優しさ」や「懐の深さ」に敗北を認めるというか。
そこがいいです。
伝説の某武道家(実在の人物ですよん)が弟子に
「最強の技とはなんですか?」
と、質問され
「最強の技とは、自分を殺しに来た相手と友達になる事だ」
と、答えておりますが、まさにその「最強の技」を桃は会得しているのだと
思います。だから、男が惚れる男という訳ですな、納得。
20年前には分らなかったおいしい見方が大人になってから出来るようになっ
てしまいました〜いや〜汚れたからな〜はっはっは…;
多分、BLCD聞くようになったのも大きいと思う;
昔はこんなに「声」だけで悶えなかったもんな〜キャパが広がると感じ方も
広がるんだね〜(ばかもの;)
10年程前に「やおいに意味とか知って私も汚れたな〜」って思ってたけど、
まだまだ、汚れる事が出来るんだな〜って実感しましたけど、今回は自分の腐
敗っぷりを再確認しましたよん;純粋だった頃にはもう戻れないのね;おろろ
〜ん;
最後にまた言っておきますが、「魁、男塾」をBLとして見ているんじゃないで
すよ;肉体関係はマジでご勘弁です;精神的に「男が男に惚れる」ムードとそ
の色気がたまらん!
って事ですので。あしからず。

PS:ちょっと真面目な話を補足しますと…
大人になったからこそ「魁、男塾」の許せない部分も出てきました。過去の戦
争の歪んだ解釈や軍国主義を感じさせる部分はこの年になったからこそ駄目だ
と思う部分です。人を簡単に殺していたり、死んでいたりするところとか。
でも、肝心のところはちゃんと筋を通しているので、許容範囲ではあるかな。
一番汚い敵は戦争中に日本を売った日本人であるとか(でも「エダジマが10
人いたらアメリカは日本に負けていた」発言はNGだな〜)ま、最近人気があ
るらしい「シグルイ」とかいう意味無く人を殺したり死んだりしまくる漫画よ
りは全然いいけどね(この漫画は弱者いじめ(殺し)しまくりで最悪な内容だ
と思う。こんな漫画が人気があるなんて、今の若者の心のすさみ具合はマジで深刻)

↓H20.7/15追加

上記の「男塾」の記事をアップすると、友人から
「男塾のどこが許せない部分なのか、詳しく書くべき」
というお達しがあったので、追記させて頂きます;
(まったく厳しい友人をもったもんだぜ;by桃口調で)
ついでに上記の記事では押さえていた「萌え」部分とかアップさせて
頂きますvうふ(キモイ;)
では…
上記のPSにて書いた「軍国主義」の部分が駄目、と書きましたが、
「男塾」において一番「駄目だ」と思う部分は「〜八連制覇」後の
「天挑五輪大武會」に出場する理由です。
戦時中に日本軍の情報をアメリカに売り、何万もの日本兵を死に至ら
しめた藤堂兵衛を暗殺する為、というのが理由らしい。(私は「〜八
連制覇」までしか続いて読んでいないので、聞いた話)
「天挑五輪大武會」に優勝し、表彰式で暗殺するしか手がない、と、
塾長が言うのだがこれはまったくもっていかんでしょう。
藤堂兵衛がどれ程の悪人、大罪人だったとしても、そいつに個人的な
恨みもない桃達が命がけで戦う意味がない。さらに、藤堂にたどりつ
くまで、恨みのない人達とどうして殺しあわなければならないのか?
恨みがあるのは塾長の江田島平八なのだから、己が自ら行って藤堂を
殺せばいい(ま、最後にはそうしているみたいですが…)
こういった理由だと、まるで江田島平八は、暗殺集団を育成する為に
「男塾」を開いていたみたいではないですか。どこが「男気」なのか。
塾生達が藤堂を殺す為に、他の人々と殺しあいをするのは何故か?正
義の為か?
こういった理由で殺しあいをするのはアメリカが使う手と似ていて非
常に不愉快。
アメリカは「正義の為」とかいう理由で他国に兵を送り込み、自国の
兵士に戦争をさせている。結果、他国を戦場に陥れ、一般市民も巻き
添えで憎しみの連鎖が果てしなく続く泥沼状態と化してしまう。
「正義の為」の戦争『聖戦』は、一番始末の悪い戦いなのである(罪
悪感も薄いしね)
多分、流行りの格闘技漫画、とする為に深く考えないで創った理由な
のでしょうが、もっと、他の理由を考えるべきだったと思う。
例えば、藤堂が塾長の命を狙っており、「お前の塾生達も殺してやる」
と宣言していたから、命を狙われてもその罠から生き残れるような男に
育てようとしていた、とか(これも強引ですが;)
後は、誘拐された塾長を助けに行く為に、藤堂が用意した殺し屋と戦う、
とかいう設定だったらまだマシだったのかも。
しかし、他にもこう言ったおかしなチクハグさは存在する。
例えば、冨樫が兄も仇として邪鬼を殺そうとするところとか。
意味も理由も分らず邪鬼を仇として命を狙うのは、単純すぎる。せめて、
本当に兄を殺したのは邪鬼だったかどうか確かめてからにすべきでしょう。
事実、違ってたし;
それに仇とするなら、そんな塾生が死ぬような競技をやらせた塾長を仇と
考えるのが筋だと思うんですがね。
後、銃器は卑怯、という扱いですが、武器を多様しているのも、問題かも。
「北斗の拳」は拳で勝負だったし「ジョジョの奇妙な冒険」は武器を使用
せず、スタンドという超能力で戦うから、武器を使う「男塾」は残酷性が
高かったかも。冨樫とかケンカでドスだし(アニメが早々に打ち切りにな
ったのはそこらへんが問題?;学生という設定も軍事教育を彷佛とさせるも
のがあったし)
そこらへんは原作者も分かっていたらしく、主役格になる程武器は単純で
した。ダンビラだけとか槍とか。邪鬼なんか「気」だし。
でも、この漫画は死んだと思っても「相変わらずだな」とか「久しぶりだ
な」とかで簡単に生き返ってくるので、あんまり真剣に考えず、個々の戦
いを楽しめばいいのかもしれないけど。まあ、それがこの「男塾」の正し
い読み方なのでしょう(そういう読み方を皆が出来ればいいんだけどね〜)
だが、死んだ人が簡単に生き返る、というのはゲームのリセットボタンみ
たいで「死」の取りかえしのつかなさを軽くしてしまったように思う。そ
こもいかんね。
そこを考えると「死んだ人は生き返らない」という無情をとことん突きつ
けた「デスノート」は希有な話だったかも。どんな重要キャラでも人気が
あっても容赦なく死ぬし。でも、「デスノート」は死の無情はあっても「生」
の喜びはまったく描いてなかったので、そこの評価は低いですが。
「天挑五輪大武會」になってから、完全な格闘漫画、トーナメントになって
しまったので、物語性が薄くなったのは残念でした。それまで強かったキャ
ラが弱くなったり、弱いキャラが強くなったり;
特に邪鬼の描き方は別なものにして欲しかったな〜
桃に敗れた後、男塾の総代から一旦降りて、影ながら桃達を見守り、桃達の
適わない敵が現れた時に救う為に現れるって設定でいって欲しかった;
で、死の間際に空白だった総代に桃を任命する、とか。
最後まで、あのカリスマ的強さを持ったまま亡くなられて欲しかった。
桃が勝ったのは頭脳戦、って要素が強かったんだから、強さは最強にして
おいて欲しかった。だとすると、強いだけでは大将になれない、皆に認め
られないって感じで良かったんじゃないかな〜と思うんだけどね。
トーナメント方式にすると、力のインフレが起きて、話に破綻をきたすい
い見本だったと思う;
この格闘漫画がすたれた後の「少年ジャンプ」はスポーツものが主流になっ
たみたいです。スラムダンクとか。で、その後スポーツと格闘がいっしょに
なった「テニスの王子様」なんかが出てくる、という訳ですね;はっはっは…
やっぱり「男塾」で話がおもしろかったのは「〜八連制覇」までだったかな〜
私的に。
その後は戦う理由、とか考えずに、ただ好きなキャラの試合を楽しむ、って形
なのがいいのでしょう。人気のあるキャラは死なないってのが分かってるし;
私的には(「天挑五輪大武會」は部分、部分穴空きで読んだ)桃と伊達の信頼
関係が感じられるシーン見るたんびに悶えますので、そこだけ読めばいいのか
も(…;)
「〜八連制覇」の最終戦で桃が邪鬼と対戦する前に
伊達「死ぬなよ桃…」
桃「フッ誰でも死にたくはない」
三面拳にも「死ぬなよ」なんて言った事ないくせに!伊達ちゃんってば!
(T▽Tノノ★☆★☆★☆★☆バンバンバン
桃「伊達、お前の怒りと哀しみは俺が引き継ごう」
伊達「あとはまかせたぜ桃」
他の人達の思いは背負うけど、伊達の思いは引き継ぐのね!
(T▽Tノノ★☆★☆★☆★☆バンバンバン
伊達「だから俺達の大将なんだ」
桃だから大将である事を認めてるのね〜!
他にも「〜八連制覇」に向うトラックの中で、伊達がラッパ飲みしてた酒の
一升瓶を、桃に
「飲むか?」
って渡して、桃が
「ああ」
って受け取ってるんですよ!当然桃もラッパ飲みしただろうから、それって
間接キスなんじゃないですか!
私を悶え殺しにさせる気ですか、お二人さん!ハアハア…
(私が一回死んだ方がいいかも;)
頭の中で桃と伊達の台詞が掘さんと鈴置さんの声に脳内変換されちゃってる
から、萌えて仕方ありません。
あ、何度も言いますが別に「男塾」をBL的に見ているんじゃありませんよ〜;
肉体関係は嫌です〜;(これだけ言ってたら説得力ないかね?)
友人に怒られそうなんで、この辺にしときます;


H20.8/22.お詫び

上記に「「男塾」をBL的に見ているんじゃありませんよ〜;」

と言っていますが。書いてしまいました;ご興味のある方はどうぞ;

本当に嘘つきで申し訳ありません;

★見てやる