初めての…(シャワーシーン追加)
ハートマークです。ご注意下さい。


単衣を脱いで、脚がふらつくのに気をつけながら、桃はシャワーの蛇口をひねる。
いきおいよく水が出てくるが、お湯になるまでしばらく待つ。
桃がほっとして身体の力を抜いた時だった。
下肢に妙な感触がはしり、ぎくり、とする。
驚いて自分の下半身に目を向けると、太ももの裏側を蜜がつつーと伝い落ちていた。
伊達が自分の体内に放ったものであると気づき、桃の静まった羞恥に再び火がつく。
まだお湯にはなっていなかったが、急いで降り注ぐシャワーの下に飛び込む。
洗い流し、ほっとするとまた新たな蜜がこぼれてくる。
「…や…な、んで…」
そっと指で確かめてみる。
「…あ…」
昨夜、伊達に愛撫された感触が残っていて、自分の指だと分かっていても反応して
しまう。
小さく跳ねる身体が小刻みに震えだす。
こ、こんなの…感じてるみたいじゃないか…
実際、桃は感じていたのである。
自分でもそれは分かっていたが、恥ずかしくて認めたくなかった。
しかし、なんとかしたくて、桃は呼吸を整え、そこをゆっくりと押し広げた。
指を伝って、蜜が溢れ出てくる。
「…あ!…や…だ…」
息が荒くなって、身体が火照ってくる。
足が力を失い、落ちそうになるので、桃は指を抜いて、壁にしがみついて身体を支
えた。
背中に熱いシャワーが降り注いでくるが、すがりついた壁は冷たかった。
その冷たさが熱くなった桃の身体には心地よかった。
少し落ち着いてきて身体の強張りがふっと解けると、足に蜜が伝い落ちる感触をまた
覚える。
…え…ま、まだ…出る…?
また自分でなんとかしなければいけないのかと思うと、恥ずかしさで穴に入りたく
なる。
「だ、伊達のばか…」
思わず声に出してしまう。
だから、もう止めて、と何度も言ったのに!
伊達のばか、ばか、ばか、ばか!
この恥ずかしさをとりあえず伊達のせいにして、なんとかやりすごす。
意を決っし、桃は再びそこに触れ、自分の体内に残っていた蜜をかき出した。
指が内をかすめる度に、ぴくりと反応する。
「…う…うん…」
自分が淫らな身体になってしまったようで、顔から火が吹き出そうだった。
もう、伝い落ちてこない、と分かった時、桃の身体は降り注ぐシャワーよりも熱くな
っていた。
全身の力が抜け、膝がガクガクしてきて立っていられない。背中を壁に預け、そのま
ま床に滑り落ちる。
「…はあ…は…」
ぬるく感じるシャワーを受け止めながら、しばらくのぼせ上がった身体が冷めるまで、
桃はタイルの上に座っていなければならなかった。



H21.1.6追加

生々しくなりそうだったんで一度は止めたんですけど、書いてもいいみたいなんで
書いてしまいました;すみません;